あなたの側にいさせて。【エイジ】 (ページ20)

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20.綺麗な海にページ20

サイパン当日

「行ってらっしゃい！」

エ「行ってくるね」

空港まではりっくんの運転で行くそうなので、家でお見送りをした。

優しく頬に触れて、キスをした彼は、なんだか照れていた。

赤く染め直したばかりの綺麗な髪が揺れて、彼はサイパンへ旅立った。

「よし、年末だし、掃除するか！」

そんな独り言と共に部屋を掃除して、私は実家へ向かった。

サイパンにつくと、見て！こんなところがあるよ！綺麗だよ！すごいよ！と立て続けにくるLINEに、顔がほころんだ。

エイちゃんが素直に楽しんでくれていると、私も嬉しかった。

久しぶりにお姉ちゃんに会い、近況報告をしたり、お姉ちゃんの子どもと遊んだりして、私は充実した実家生活をした。

サイパン組も楽しそうで、早く帰ってこないかな。お土産楽しみだな。…エイちゃんに会いたいな。と少し寂しくなったりもした。

そろそろ…年が明けるね。

エ「もしもし？」

「どう？そっちは。」

エ「すごい楽しいよ。今度絶対一緒に来ようね。」

「そうだね！」

エ「Aも楽しい？」

「うん！楽しいよ！でも…エイちゃんに会いたくなってきた」

エ「可愛いこと言うなよ。お土産たくさん買ったから、待っててね」

「早く帰ってきてね」

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読んでいただいている皆様
ありがとうございます。

ここから少し悲しいお話になります。
しかし、前向きに明るい結果に繋がります。

苦手な方は閲覧をお控えください。

エイちゃんとの未来が少しでも広がっていきますように。