case9 13 ページ4
相葉の言葉を聞いた瞬間、櫻井は思わず俯き首を横に振った。
そして小さな声で、バカだなと呟く。
犯人を逃がす心配よりも、自分の体を大事にしろよと、言いたくなる。
「二宮はソイツに気づかれたくなかったわけだな。」
相葉は深く頷いた。
櫻井は肘を膝に起き、相葉は椅子に寄りかかるようにして、正面を向いて並んでいた。
やがて相葉が小さな声で話し出す。
「櫻井主任？こういうとこって、救急車だと最優先で診て貰えるんですってね。
俺知らなくて。」
上げていた顔を深く俯ける。
「二宮と二人。ここで順番を待ってて。でもなかなか診てもらえなくて・・・・
だからなのかな。いつもより、症状が重い気がするんです。」
今は閑散としているこの場所も、混み合っていたのだろう。
櫻井は相葉を励ますように背中を叩いた。
「大丈夫、大丈夫。すぐに目を覚ますよ、きっと。」
相葉は何度も頷いている。
「松本から聞いたけど、事件らしい事件は起きてないって？」
「はい。」
相葉は顔を上げた。
「お弁当の万引きと駐車違反ですね、最近は。
だから、俺わからなくて。なんで目が覚めないんだろう・・・」
沈んだままの相葉の様子に、櫻井は意識して話題を変えた。
「そいつ、交番のカメラに映ってない？。」
相葉は首を横に振る。
「班長からはまだ何も。
あ、そうだ。ポストの話してたから、もしかしたら郵便局とかコンビニの防犯カメラに・・」
そこまで言って、相葉は赤くなって打ち消すように手を振る。
「二宮がミたのなら、なんかやらかしてる奴ですよね？
郵便を出したいわけじゃない。そこじゃないですよね・・・
あ、そうだった！」
そう言って相葉はスマホを差し出した。
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ちえさん(プロフ) - のんさん» のんさん。ありがとうございます！なんか憧れがあるんですよ。かゆいところに手が届くBAR(笑)。楽しんで貰えて何よりです。頑張りま〜す！ (2017年5月24日 15時) (
レス) id: 7fbfbb978f (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 読了です！楽しかった〜。この話、最後にかっこいいところ全部マスターが持っていきましたね、惚れちゃいそう。そしてなんだかんだと皆仲間思いで…でも大野さんはまだ腹に一物ありそうな…。これからまた読み直して暫く余韻に浸りたいと思います(´ω｀) (2017年5月24日 9時) (レス) id: 6cd725b9c2 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - ねこにゃんさん» ねこにゃんさん。こんにちは。コメントありがとうございます！楽しんでいただけましたか？またお話が出来上がったら、必ずアップしますね。ありがとうございました〜 (2017年5月8日 19時) (レス) id: 6768eaa269 (このIDを非表示/違反報告)
ねこにゃん(プロフ) - ちえさん、面白かったです！今回はいろんな謎がありましたね〜。ニノさんの事も相葉さんの事。アイドルコンビの活躍にさりげなく謎が絡んでしてとても面白かったです。続編…あってほしいなあ〜 (2017年5月8日 18時) (レス) id: 9c10047ce3 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - あむむさん» あむむさん。こんにちは。いつもありがとうございます。むふふ。仕掛けが効いてますか？なら作者冥利に尽きるというもの。最後まで楽しんでいただけると嬉しいです。 (2017年5月3日 19時) (レス) id: 7fbfbb978f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん
| 作成日時：2017年5月1日 12時
