case8 13 ページ30
「本当ですよ？オーバーでもなんでもなくて、真っ青になってました。」
「うん。ほんと、ほんと。」
その口がもう氷だけになったジュースを飲み、ふっと、手元の時計に目を落とす。
とたん、やべって顔になった。
「あ。引き止めてごめんね。時間だよね？もう行って？」
俺たちが勧めれば、バタバタと支度する。
「塾はここから遠いの？」
「いえ。ここからも見えてますよ。ほら。あそこです。」
そう言って指した先、林立するビルに隠れて進学塾の青いの看板が見えていた。
・
二人を送りだした後、改めて飲み物を注文して席に戻る。
「もう、俺。あのテンポじゃ話せない。」
思わず呟けば、相葉さんも同調する。
「俺なんかも、昔は早口でさ。お前は何言ってるのかわからないって、言われてたんだけどなぁ。」
「ね？」
新しい飲み物と軽食を買う。
コーヒーの抽出を待つ間、思いつくままに話す。
「アイツ、塾に何の用があるんだろう。」
「塾に、じゃなくて、先生にじゃないの？」
「先生に？アイツは先生が怪しいって思ってるってこと？」
「かもね？青くなるくらいだから。」
さっきまで座っていた所は塞がっていたため、高校生が座っていた場所に座る。
「アイツ、もしかしたらちゃんと警察官してるのかもよ？怪しい人物の聞き込みとかしちゃって。」
「いや、捜査は二人一組だろ？いくらちゃんとしてても、それはダメ・・・ん？」
足元に何かある。
「カードじゃん。」
「しかも、塾の名前がある。」
互いに顔を見合わせニヤリと笑う。
「届けにいきますか？」
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ちえさん(プロフ) - へへへへさん» へへへへさん。編集さんかな？コメントありがとうございます。拙い文章から作者が込めた部分も感じ取ってくださって、本当に嬉しいです！ありがとうございました。 (2017年3月12日 13時) (
レス) id: 7fbfbb978f (このIDを非表示/違反報告)
へへへへ - 初コメントです♪最後まで一気に読ませていただきましたー(^^) ちえさんのお話は、身近にある願いとか思いなどが二人の言葉に反映されていて「うん。うん」と頷ぎながら読んでいます♪また、にのあいさんがほんわかしていて素敵♪次回も楽しみです♪編集でしたー (2017年3月12日 13時) (レス) id: c1d451b5a9 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - tumireさん» tumireさん。コメントありがとうございます。うまく描写出来ないことが多いので、情景が浮かぶような、と言っていただいてとても嬉しいです。応援、感謝です！ (2017年3月8日 8時) (レス) id: 7fbfbb978f (このIDを非表示/違反報告)
tumire(プロフ) - 初めまして、ツクールで初めてコメントします。バデイ最初から拝見させて頂いててすごく面白いです。ちえさんの情景が浮かぶような文章とにのあいコンビが絶妙で大好きです。これからも素敵なお話楽しみにしています、応援しています。 (2017年3月8日 1時) (レス) id: c4105aaa07 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - にのたんさん» にのたんさん。ありがとうございます！気合い入れて頑張ります！ (2017年3月2日 21時) (レス) id: 7fbfbb978f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん
| 作成日時：2016年12月1日 12時
