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千代紙を二回りくらい小さくしたようなきれいな紙。
柄がない面に文字らしきものがある。
「ん？えっと・・・読みにくいな。
・・・・・・アイバ・・サン・・ダイスキ・・・」
その瞬間、相葉さんの顔は白くなった。
多分俺も似たようなもんだろう。
寝酒にブランデーなんて用意して。
ほんのすこし乱暴にグラスを空けた。
俺の狭いベッドで2人。抱きつくようにして眠った。
後日。
相葉さんがお菓子をくれたスタッフさんに手紙のことを話すと、その人はハッとしたような顔をした。
そして深く頭を下げた。
「それ多分、友人の子どもさんだと思います・・・」
彼女が話してくれた事を要約すると。
彼女の友人の子どもさんは長く入院していて、やっと決まった退院予定が延びてしまったのだそうだ。
両親はもちろんのこと、子どもさんも相当落ち込んだ。
治療を拒否するほどに。
その子どもさんはアイドルのアラシが好きで、中でも相葉さんが大好き。
見舞いにきた彼女に友人は、子どもが書いた手紙とお菓子を渡してきた。
相葉さんに渡してほしい。
この手紙が届くことで、治療を頑張れるっていうから、と・・・
子どもが見ている前で突き返すことも出来ず、そのまま預かって帰宅する。
夜になって、友人から無理を言って悪かったと連絡がきたので、食べ物は渡せない事を伝える。
そのかわり、手紙はファンレターとして事務所に転送したと伝えると、友人は泣いて喜んだという。
「そりゃそうだよね。病気と子どもとばかり向き合ってると、視野も狭くなるよね。」
「俺らのことも、ファンクラブのルールとかも知るきっかけもないよね。」
楽屋で二人、ひそひそと話す。
相葉さんに渡したのはスタッフ自身の北海道土産で、持ち帰ると言われた時、使ったのがたまたまその袋だった。
まさか、小さなメッセージが隠してあるとは思わなかったらしい。
「たまたまってのがちょっと怖いけどね。」
相葉さんは苦く笑うけど、俺は本当にホッとしたんだ。
生きてる人で良かったって。
脱力した俺を労うように、相葉さんはわしゃわしゃと頭を撫でた。
「その話を聞いてさ。子どもさん宛に色紙を預けたよ。」
「ああ、いいね。喜んでくれるといいよね。」
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ちえさん(プロフ) - ねこにゃんさん» ねこにゃんさん、嬉しいコメントありがとう。そうなんです、黒須の役目はノコルのお守りであり警護なのだと思っています。叱られノコル、気に入って貰えて嬉しいです。私も好きなシーンです。 (10月4日 18時) (
レス) id: 1ddc255e22 (このIDを非表示/違反報告)
ねこにゃん(プロフ) - ちえさん、第2弾ありがとうございます！ノコ黒の距離感、縮まってる気がします〜〜。ラストの叱られノコル、かわいいです💛好物です💛本編では黒須はテントの見張りのようでしたが、ノコちゃんのお守が主なお役目なのかもですね。ありがとうございました。 (10月4日 18時) (レス) @page43 id: e6e2755141 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - あんずさん！いらっしゃいませ。１人佇むノコル、印象的でしたね♡きっと１人背負い込んでしまうと思って…。助けてくれる人がいるよ、という気持ちで書きました。ここは黒須の出番ですよね😁気に入っでいただけたのなら嬉しいです。 (9月25日 0時) (レス) @page38 id: 1ddc255e22 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ポツンとバルカに残されたノコル姫、とっても心配しておりました… 強がって意地張っていても身体は正直ですね(；；) お話にしてくださってありがとうございます！姫を頼んだよ黒須…！ (9月24日 23時) (レス) @page38 id: a42c516e80 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - ねこにゃんさん» ねこにゃんさん！早速ありがとうございます。本当に大切に育てられた姫でしたよね〜。ベタベタ甘やかしそうな乃木兄さんと、厳しく鍛えるけど要所は押さえる黒須。いいコンビでした。続編？ええっ？続編はあまり期待しないでくださいね〜(汗)。 (9月24日 18時) (レス) id: 1ddc255e22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん
| 作成日時：2021年4月25日 16時
