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不意に背中に風を感じて、振り向く間もなくパッと部屋の中が明るくなる。
「ぅわーーっ！！」
「わーっ！」
聞こえた大きな声に負けないくらいの声が出た。
「わーっ・・・あ・・なんだ、にのちゃんか。もう、びっくりしたぁ。」
そこにいたのは目を真ん丸にした相葉さん。
でも、そのセリフはこっちのだから。
心臓飛び出たかと思ったよ。
なんて憎まれ口も出てこないくらい、未だにドキドキとうるさい胸に手を当てる。
「電気も付けないでどうしたの？ん？」
相葉さんは屈託なく俺を覗き込む。
「・・・・あ？・・その、えと、おかえり？」
「うん。ただいま？」
勝手に部屋を覗いたことをあたふたと謝る俺の手を繋ぐと、相葉さんは洗面所へ向かう。
洗う前に繋いじゃったからと俺の手も一緒に洗い、帰宅時のルーティンを済ませる。
それから、徐に抱きしめられた。
「なんかあった？」
その優しい声で緊張が溶けて、泣きそうになる。
メンバーとかシンメとか。そんなくくり以上に魂が近い人。
この人にウソはつけないし、この人の為なら柄にもなく頑張れちゃうのは、何故だろうね・・・
もう遅いから明日と言うと、このままだと心配で眠れないと笑う。
仕方なく俺は起きた事をポツポツと話した。
相葉さんの部屋から音がしたこと。
誰もいないのに何かの気配を感じたこと。
「昨日まではこんなことなかったんだよ。思い当たることない？」
暫く考えたあと、相葉さんは部屋からお菓子の入っていた紙袋を持ってきた。
「増えたもので、日用品じゃないものって言うとこれかな？」
それは昨夜、2人で美味しく食べたお菓子が入ってた袋だという。
中身を取り出したあとはゴミ箱に突っ込んでたって。
「お菓子くれたスタッフはメンバーなら一度は話してる人だし。お菓子はみんなに配ってた。変な人じゃないんだけどなぁ。」
中を覗きこみ、乱暴にバサバサふっても何も出ない。
「何も出てこないね？当たり前か。」
そういって笑った相葉さんは念のためともう一度袋を覗き込み、ゆっくり顔を上げた。
「なんかある・・・」
その袋は上部が折り返してあって、さらに厚紙を入れて持ち手の細い紐がでている。
その厚紙の裏に貼り付けてあったのか、小さな紙らしきものが見えていた。
用心しながら取り出し開ける。
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ちえさん(プロフ) - ねこにゃんさん» ねこにゃんさん、嬉しいコメントありがとう。そうなんです、黒須の役目はノコルのお守りであり警護なのだと思っています。叱られノコル、気に入って貰えて嬉しいです。私も好きなシーンです。 (10月4日 18時) (
レス) id: 1ddc255e22 (このIDを非表示/違反報告)
ねこにゃん(プロフ) - ちえさん、第2弾ありがとうございます！ノコ黒の距離感、縮まってる気がします〜〜。ラストの叱られノコル、かわいいです💛好物です💛本編では黒須はテントの見張りのようでしたが、ノコちゃんのお守が主なお役目なのかもですね。ありがとうございました。 (10月4日 18時) (レス) @page43 id: e6e2755141 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - あんずさん！いらっしゃいませ。１人佇むノコル、印象的でしたね♡きっと１人背負い込んでしまうと思って…。助けてくれる人がいるよ、という気持ちで書きました。ここは黒須の出番ですよね😁気に入っでいただけたのなら嬉しいです。 (9月25日 0時) (レス) @page38 id: 1ddc255e22 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ポツンとバルカに残されたノコル姫、とっても心配しておりました… 強がって意地張っていても身体は正直ですね(；；) お話にしてくださってありがとうございます！姫を頼んだよ黒須…！ (9月24日 23時) (レス) @page38 id: a42c516e80 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - ねこにゃんさん» ねこにゃんさん！早速ありがとうございます。本当に大切に育てられた姫でしたよね〜。ベタベタ甘やかしそうな乃木兄さんと、厳しく鍛えるけど要所は押さえる黒須。いいコンビでした。続編？ええっ？続編はあまり期待しないでくださいね〜(汗)。 (9月24日 18時) (レス) id: 1ddc255e22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん
| 作成日時：2021年4月25日 16時
