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ドアを開けたのは、短髪の大柄な若者。
緒方さんは、『人の好さそうな』とか『実直そうな』とか、そういう形容詞が似合う男だった。
狭いリビングに案内され、小さな座卓に三人で座る。
一目で独身ってわかる室内。
「あ、会社からメール来てたんで、どういうお話なのかは、だいたいわかります。
あの日は、ルート通りの道で帰って来ました。しやがれ横丁の横も通っています。」
「それなら、話は早いですね。
我々は事件の目撃者を捜しています。早速ですが、これを見て貰えます？」
遺体の写真であることを一言添えて、裏返しに渡す。
えいっと勢いをつけるように表に返し、眉間にしわを寄せたような表情で眺めていたものの、首を横に振り、そっと裏に返した。
「すみません。見覚えはありません。」
そう話しつつ写真を返してくる。
「えと。夜に降ったときですよね？」
「はい。そうです、そうです。雨が降った日です。」
だが、緒方さんは首をひねるばかりで。
俺たちはどうにか記憶を引き出そうと、更に質問をなげかけ、表情を伺う。
「例えば、タクシーとか止まってたとか。」
「誰かが横切ったとか、歩道に人がいたとか…」
その表情にわずかに変化が見られたその時、呼び鈴が鳴った。
先ほどの表情は消え去り、俺たちに断りを入れて緒方さんは玄関へと出ていく。
相葉さんが玄関の方を伺いながら小声で話しかけてくる。
「にの、どう思う？」
「さっき、なんか思い出しかけてたみたいだよね。」
「でもさ。すげえタイミング悪いよな。俺なら、思いだす前に中断されたら忘れちゃうよ…。」
…だよね。
玄関から漏れ聞こえる話し声。どうやら来客のようだ。
俺たちは、一旦帰ろうと席を立った。
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ちえさん(プロフ) - うるさん。ありがとうございます。元気を貰ってるとか言われると、本当に嬉しいです。うるさんのお話がもうすぐ終わってしまうのは、寂しいですが楽しみでもあります。頑張ってください。 (2016年2月17日 22時) (
レス) id: 788fd5506f (このIDを非表示/違反報告)
うる(プロフ) - お邪魔します。移行おめでとうございます(^^)2に気が付かず今見つけて慌てて読むしまつ...。悔しさ半分、でもバディの世界を一気読み出来る嬉しさも半分。いつも読んで沢山元気をもらってま〜す！ (2016年2月17日 22時) (レス) id: 7338df8104 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん
| 作成日時：2016年2月12日 11時
