case5 6 ページ34
件の会社員は座り込んだまま、幸せそうな顔で夢の世界にいる。
相葉さんを含めその場にいた大人たちが、心の底からため息を吐く。
「確かに、おじさんも悪かったよ？
大人代表で謝るよ。
ごめんなさい。ほんと、ごめん。」
「でも、だからって他人を陥れるような事はやっちゃいけない。
それはわかるよね？」
相葉さんの大きな手が二人の肩に添えられる。
少年達は赤くなった目を隠すようにしながらも、素直に謝罪した。
やがて、野次馬をかき分けながら警官が到着した。
アイドルたちが俺たちの素性とここにいるなりゆきを、相葉さんが事の次第を丁寧に説明していた。
からん。
グラスの氷が解けてきれいな音を立てるまで、三人は無言だったことにようやく気がついた。
騒動のあったコンビニから歩いて20分程度の場所にある店。
連れてきた大野も二回目だという店は、カウンターとテーブルが少しでこじんまりとしている。
程よく暗い照明と会話を邪魔しないBGM。
人の良さそうなマスターが一人で店を切り盛りしていた。
大野、櫻井、松本はカウンターにお行儀よく並んで座っている。
手にしているのグラスはわずかに減っているという感じか。
つい先ほど、コンビニの騒動について所轄から報告があった。
店内のビデオを検めたところ、少年の供述通りの事がらが映っていた。
会社員の男性も、目が覚めた時には落ち着きを取り戻したそうで、警官から事情を聞いて真っ青になったらしい。
しきりに頭を撫でつけては縮こまっており、壊したスマホも全額弁償すると言っているそうだ。
少年たちがやったことも、元はと言えば自分が引き起こしたことだからと被害届は出さないらしい。
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ちえさん(プロフ) - うるさん。ありがとうございます。元気を貰ってるとか言われると、本当に嬉しいです。うるさんのお話がもうすぐ終わってしまうのは、寂しいですが楽しみでもあります。頑張ってください。 (2016年2月17日 22時) (
レス) id: 788fd5506f (このIDを非表示/違反報告)
うる(プロフ) - お邪魔します。移行おめでとうございます(^^)2に気が付かず今見つけて慌てて読むしまつ...。悔しさ半分、でもバディの世界を一気読み出来る嬉しさも半分。いつも読んで沢山元気をもらってま〜す！ (2016年2月17日 22時) (レス) id: 7338df8104 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん
| 作成日時：2016年2月12日 11時
