case5 1 ページ29
「いらっしゃいませ〜。」
俺と相葉さんが入った店は、テレビドラマに出そうな上がり框のある居酒屋。
仕事が終わった直後、見計らったようにかかってきた電話は警視庁の松本さんからで。
櫻井班の行きつけというこの店に呼びされのだ。
きょろきょろしていると、奥の座敷から手招きしている人がいる。
店内に漂うたばこの煙を押し返すようなオーラ…
警視庁のアイドルコンビがそこにいた。
「ごめんね、急に。」
櫻井さんが顔の前で手を合わせる。
「大野さんが急に５人で飲みたいって、二宮の快気祝いしたいって言いだしてさ。
あのひと言いだしたら聞かないら…」
そう言ってる間にも、松本さんが俺たちに座布団をすすめ、店員を呼び、注文をし…
警視庁のやり手はこんなところでもやり手なんだと、妙に関心する。
「元気そうだけど、もう大丈夫なの？」
そう言って松本さんが目線で俺の体をみやる。
「あ、はい。」
「全然大丈夫です！もう、いつも通りです。夜勤だって入ってますし。
…イテ。」
「なんで、相葉さんが？」
俺は代わりに答える相葉さんを軽く小突く。
そんな俺たちを、笑みを含んだ目でみながら櫻井さんが言う。
「俺たち、入院した時の状態しか知らないしさ。
二宮なんか酸素マスクしてぐったりしてたから…
早く治ってよかったな。」
松本さんが少し意地悪そうに笑う。
「翔さん、とっちらかってましたよね。」
「お前もだろ？松本。血相変えて走って来たのは、どこのどいつだよ。」
はははって、松本さんが笑って。
釣られたようにみんな笑って。
タイミングよくお酒と料理が運ばれてきて。
場の空気が温かくなったタイミングで、
「遅くなってごめん。」
と、声がした。
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ちえさん(プロフ) - うるさん。ありがとうございます。元気を貰ってるとか言われると、本当に嬉しいです。うるさんのお話がもうすぐ終わってしまうのは、寂しいですが楽しみでもあります。頑張ってください。 (2016年2月17日 22時) (
レス) id: 788fd5506f (このIDを非表示/違反報告)
うる(プロフ) - お邪魔します。移行おめでとうございます(^^)2に気が付かず今見つけて慌てて読むしまつ...。悔しさ半分、でもバディの世界を一気読み出来る嬉しさも半分。いつも読んで沢山元気をもらってま〜す！ (2016年2月17日 22時) (レス) id: 7338df8104 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん
| 作成日時：2016年2月12日 11時
