後日談 4 ページ24
署長の瞳がさっきから揺れている。
最初は怒っているのだと思った。
でも、それだけじゃない気がする。
不機嫌という覆いで隠せなくなった署長の心情が、少しずつ見えはじめている。
「いっそ、お前らが刑事課目指すって言ってくれた方がずっと楽だよ、俺としては。
そしたら、護身術も、逮捕術も、知識も思う存分教えてやれる。
過酷な現場に遭遇しても、刑事なんだから、刑事になりたいのなら仕方ないって思える。
でも、お前たちはさ…
違うんだよな…。」
署長は徐々に下がっていった顔をくいと上げると、身を乗り出し、その瞳に俺を映して呟く。
「なあ、二宮。
今までみたいに、ほいほい捜査一課の手伝いなんかしてると、お前。いつか死んじまうぞ？」
―死んじまうぞ
先ほどから揺れていた感情が、荒っぽい言葉になってこぼれ出てきた。
俺たちへの心配と危険を承知で手伝わせたことへの後悔。
「お前達にだって正義感はあるだろう。
警察官になったんだ。当たり前のことだよな？
でもな。その正義感がお前達自身を危険な目に合わせてるんだぞ？わかってんのか？
こうやって元気になったから良かったけど…
毎度これじゃあ、俺は身が持たねえよ。」
早口でぶちまけられる繰り言。
でも、その声は途中から、わずかな震えを帯びていて。
それに気づいた相葉さんは、何か言葉をかけようとするものの、それは声にならなくて。
代わりのように涙がこぼれ落ちた。
会議室を不思議な沈黙が支配する…
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ちえさん(プロフ) - うるさん。ありがとうございます。元気を貰ってるとか言われると、本当に嬉しいです。うるさんのお話がもうすぐ終わってしまうのは、寂しいですが楽しみでもあります。頑張ってください。 (2016年2月17日 22時) (
レス) id: 788fd5506f (このIDを非表示/違反報告)
うる(プロフ) - お邪魔します。移行おめでとうございます(^^)2に気が付かず今見つけて慌てて読むしまつ...。悔しさ半分、でもバディの世界を一気読み出来る嬉しさも半分。いつも読んで沢山元気をもらってま〜す！ (2016年2月17日 22時) (レス) id: 7338df8104 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん
| 作成日時：2016年2月12日 11時
