summer2-19 ページ41
「こっちの兄ちゃん、面白れーな。新入りかい？」
「はい。相葉雅紀といいます。」
「アイバーか。カズ、ちょっと待ってろ。こっちを先に終わらすっから。よっと。」
「こっち？」
ジュンくんが声を上げ、気が付いたら大野先生が俺の前にたっていた。
え？俺？
ちょいちょいと指で指示されて診察室へと入る。
イスに座るように言われて、丸い患者さん用って感じの椅子に座ると、先生はポンと俺の頭に手をのせた。
「目を瞑って」
言われたとおりに目を瞑る。
なんだかくすぐったい感じが体におこり、自然と身体が揺れてしまう。
「ちょっとだけ我慢。すぐ終わるから。」
「はいっ！」
がまんがまん、動かない動かない・・・・
意識してじっといるとカランと軽い音が響いた。
「よーし、もういいぞ。」
言われて目を開けると、大きめのネジみたいなものが床に転がっていた。
「うわっ！なにこれ！？」
「マーカー(座標軸)だ。ﾁｮﾝﾁｮﾝ うん。もう死んでる。」
「死んでるって生きてたんですか？」
「あーーーー生物学的な生きてるとはちょっと違うな。機械みたいなもんだから。壊れてるって言った方が近いか。」
大野先生は無造作にそれをつまむと、携帯灰皿に放り込んだ。
うそだ・・・あれが俺にくっついてたの？
でも、別の生き物が体に入り込んでたって言われるよりかは、何か機械を付けられてたという方がまだマシな気がする。
「この携帯灰皿っての？便利だよねぇ。昔はこんなのなかったから大変だったんだよ。」
それを小さなトレイにのせ、何やらしていたらボウって火が出て燃えた。
「よし。」
パンパンと手を叩きながら待合室へ戻る大野先生。
と、その体がくるんと反対を向いてぶつかりそうになる。
「おっと、すまん。」
「いえ、忘れ物か何かですか？」
「ああ、カズの点滴。はい、これ持って。」
点滴スタンドをホイッと渡され、ガラガラと待合室まで持って行く。
「アイバー、どこか痛いところとかあるか？」
「いや、特には・・・」
「じゃあ、これで終わり。」
「あ、ありがとうございます。」
正直訳がわからないけれど、頭を下げてお礼をいった。
「相葉くん、終わったの？」
「うん。何かくっついてたみたい・・・」
ジュンくんの目が丸く開かれた。けど、それ以上は詮索せずにいてくれた。
先生は、ソファでぐったりしているカズさんに向き直った。
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ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» ご挨拶いただきありがとうございますm(_ _)mなんだかんだでずるずる長くなってしまってます。どうぞ最後までお付き合いくださいね♪ (2019年9月5日 0時) (
レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - 後れ馳せながら独立シリーズ？化おめでとうございます(*^^*)なんだかんだ大切にされる愛されカズちゃんのお仕事や能力や過去とか気になってしまいますねo(*ﾟ∀ﾟ*)o (2019年9月4日 22時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しくてたまりません。まだまだ暑さは続くようですので、orange さんもどうぞご自愛くださいね。コメントありがとうございましたm(_ _)m (2019年8月14日 0時) (レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - こんにちは暑い中更新ありがとうございます！(^^)summerとても面白くて引き込まれてしまいます(*^^*) (2019年8月13日 21時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - ちずるさん» 毎日暑いですね〜。ちずるさんも暑さには気をつけてくださいね。若い二人。書いていてとても楽しかったです。コメントありがとうございました♪ (2019年8月2日 8時) (レス) id: d02d1a736e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん＆ねこにゃん | 作成日時：2019年7月9日 15時
