summer-21 ページ22
「え？しょーさんもですか？」
「うん。相手が大きくなればこちらも消耗するしね」
その時、かすかに空気が動くような感じがして、ジュンくんが急いでカズさんに寄り添った。
「目が覚めたの？」
しょーさんが聞くとジュンくんは首を振った。
「そっか。」
そのまま体のあちこちに触れて、そっと耳に体温計をいれる。
すぐにピピピとなって表示された温度に顔をしかめたジュンくん。
「やっぱ熱がどんどん上がってきてる。俺、家から氷持ってきます。」
そういって、バタバタと部屋を出て行った。
「大丈夫なんですか？やっぱり病院に連れて行った方が・・・」
「・・・動かせそうにないし、今日1日は様子をみていいと思うよ。
普通の薬が効かないのは相葉くんもわかってるでしょ？」
あ。そうだった。俺病院でもらった薬飲んだけど、全然効かなかったんだ。
「こっちの、かかりつけの医者がいるんだ。呼べばすぐに来てくれるからそこは安心して。」
専門のお医者さんがいるんだと聞いてホッとした。
「相葉くん、ついでに言うと、剥がされた方だって結構なダメージを受けるもんなんだよ。」
「ええ？俺が話を聞いたおじさんは、みんな元気に帰ってましたよ？」
「それは、乗換だからだよ。主体はあちらさんにある。帽子をあっちこっちのせる感じだね。
剥がされたのは、相葉くん、君の方だよ。」
「え？俺？」
「君の中はずいぶん居心地がいいみたいでね。動きたくないみたい。
それを無理やり剥がしているんだから、はがされた方だって体力を削られるわけ。
体調はすっきりはしても、バテバテな状態になる。」
あれ？でも俺・・・
「そう。相 葉くんは大抵ケロっとして、お腹すいたなんて思っている。
今回はさすがにバテてたけれど、アイツを背負っていたにして君はとても元気だ。
そして、その生来の明るさも、その体力もすごく魅力的だ。」
「おれ、よく言われるんですよね、動物的って。ハハハ・・・・。」
ここ、笑うとこだよねと思ったけれど、翔さんは真剣な顔をして腕を組んでいた。
そして、俺の顔を見て言ったんだ。
「相 葉くん。君もJunと同じようにカズの傍にいてくれないだろうか。」
は？
ええ？カズさんの傍にって、これって例のスカウト話ですか？
俺は目を白黒させて、翔さんからのポロポーズかと突っ込みたくなるような言葉を聞いていた。
第１部 了
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ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» ご挨拶いただきありがとうございますm(_ _)mなんだかんだでずるずる長くなってしまってます。どうぞ最後までお付き合いくださいね♪ (2019年9月5日 0時) (
レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - 後れ馳せながら独立シリーズ？化おめでとうございます(*^^*)なんだかんだ大切にされる愛されカズちゃんのお仕事や能力や過去とか気になってしまいますねo(*ﾟ∀ﾟ*)o (2019年9月4日 22時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しくてたまりません。まだまだ暑さは続くようですので、orange さんもどうぞご自愛くださいね。コメントありがとうございましたm(_ _)m (2019年8月14日 0時) (レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - こんにちは暑い中更新ありがとうございます！(^^)summerとても面白くて引き込まれてしまいます(*^^*) (2019年8月13日 21時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - ちずるさん» 毎日暑いですね〜。ちずるさんも暑さには気をつけてくださいね。若い二人。書いていてとても楽しかったです。コメントありがとうございました♪ (2019年8月2日 8時) (レス) id: d02d1a736e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん＆ねこにゃん | 作成日時：2019年7月9日 15時
