accident 19 ページ41
大野からすでに届けられていた書店の駐車場映像。こちらも非常に見易くスクリーニングされていた。
すでに一度確認は済んでいるが、鈴木の証言をもとに再度検証をしている。
鈴木を脅した人物とは一体誰なのだ？
『何もなかったと思いますけど・・。でも、今の技術ってスゴイですよね。本当にクリアになってたし。』
木下が操作をしながら相葉たちに言う。
『最初はそんなにひどかったの？』と相葉が問えば、顔をしかめて、『とにかく画質が粗くて。』と答える。
『二宮君が店から出てきて・・・あっこれ。この車。鈴木の車です。』
そこにはまさしく容疑者である鈴木の車が映し出されていた。
『うん。ナンバーも間違いない。』
相葉は頷いた。
そもそも、店内のカメラで出入りする人物のチェックはすんでいる。
鈴木のいう若い男は駐車場の出口付近にいるはずなのだ。
PCを扱うのはいつも通り木下だ。操作をしながらぶつぶつと呟く。
『カメラの確度がぎりっぎりなんです。
ドライブレコーダー付けといてくれれば良かったのに・・・』
木下の気持ちは捜査員共通のものだが、今更仕方のないことだ。
証言通りヘッドライトを点けていない鈴木の車がのろのろと進んできて、やがて、停車した。
あっ。
声にならない相葉の声。
止まったと言うことは、二宮にぶつかった事を示している。
だが、すでに車の前方はカメラから見切れている。
運転席が開き、降りる様子。やがて後部ドアが開けられた。
ドアが開く度に室内灯で様子が見て取れる。
重たい荷物のように運ばれる二宮も。
無慈悲にドアがしまり、また、運転席が開き、鈴木が乗り込む。
そして、車の周辺がパアっと明るくなった。
ライトを点けたためだ。
車が出て行き、薄暗がりが戻ってくる。
何も映っていなかった。
二人の肩が落ちる。
『ね？妙なものがあれば報告してますって。』
木下が胸を張る。
『ごめん。一回スローで再生していい？』
相葉の言葉に、最初からかと、木下が確認する。
『ううん。停車した後でいい。』
最後まで見終わりるが、やはり手掛かりは見つけられない。
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ちえさん(プロフ) - はるのさん» はるのさん。いつもありがとうございます。楽しんで貰えて嬉しいです。二宮さんの思いは作者の一存にかかっているわけですが(笑)、それまでもう暫くお時間をいただきたいと思います。気長にお待ちくださいね。ありがとうございました。 (2018年7月17日 14時) (
レス) id: 18569da3be (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - ちえさん、素敵なお話いつもありがとうございます。よかった〜無事解決で。事故に記憶喪失ってどうなっちゃうの！？ってドキドキしました。大野室長の悪魔の笑みが怖いですが…二宮さんの思いは…届かないのかもなぁ。またこちらの皆さんに会えるのを楽しみにしています (2018年7月17日 13時) (レス) id: 4083dd9948 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - あむむさん» あむむさん。いつもありがとうございます。コメントいただいて、ほっとしたというのが正直な気持ちです。楽しめたのなら良かった♪二宮さんの本は書いた時は全く決めてませんでした。上手く繋がればタイトルが分かるお話になるかもしれません。気長にお待ちください。 (2018年7月16日 13時) (レス) id: 18569da3be (このIDを非表示/違反報告)
あむむ(プロフ) - ちえさん今回も楽しみました。日本の警察は凄い。能力がなくても地道な捜査で犯人を特定していく相葉さんがThe刑事で惚れました!結局二宮さんは何の本を買ったのでしょうか?またお話楽しみにしています。ありがとうございました! (2018年7月16日 13時) (レス) id: f2bd530470 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - はるのさん» はるのさん。いつもありがとうございます。ご期待に添えるよう頑張りたいです。コメントありがとうございます♪ (2018年7月10日 14時) (レス) id: d5e5f7f7c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん
| 作成日時：2018年6月17日 14時
