winter story26 ページ2
「あれ？聞いてないの？」
「はあ・・・」
訳のわからない事ばかりだ。
そうでなくても、カズちゃんのことあるから休暇を申請するつもりだったのに・・・
「あ、相葉さん！」
パタパタと足音がして総務の女の子がやってきた。
「あ、ごめん。書類今受け取ったばかりで・・・」
「いえ、違うんです。待ったがかかったらしくて。」
「今頃？それ、年越し案件でしょ？」
先輩も口をだして、女の子は困って頭を下げた。
「すみません。詳しい事はわからなくて。失礼します。」
頭を下げて帰っていく総務のこの背中を見ていると、入れ違いに部長が戻ってきた。
「相葉。すまんな、今連絡貰った。」
「あ、いいえ。俺全然そんな話知らなくて驚いてたらキャンセルになりました。」
恰好のわるい話で笑うしかない。
「話伝わってなかったのか。じゃあ、余計に驚いただろう。すまんな。
それで、だ。ついでに3日ほど年休にふりかえても構わないか？」
また話についていけなくなった。
「ええっと？ど、どういう？」
「すまんがシフト表持ってきてくれないか」
先輩が立ち上がり、まだ配られていなかった新しいシフト表を持ってきた。
俺の欄は、たった今キャンセルになった出張で不在と記されていた。
「お前がいない事が年末からわかってたからさ、先回りして人を手配したんだよ。」
部長が指したところには山風と見慣れない名前があった。
「派遣切ると次の手配が困るから簡単には断れないんだ。
お前、有給溜まってるだろ？それで、２，３日休め。な。」
カズちゃんの事で休もうと思っていたから願ったり叶ったりではあるんだけど、
だめだ、頭がついて行ってない。
「えっと・・・休み？ですか？明日から？」
「すまんな。有給願い書いてだしてくれ。明日から3日間な。
実家にでも顔出してこい。」
「俺、正月に帰ったばっかですよ？」
「じゃあ、彼女でも誘って温泉行ってこい。な。
来月には予定通りXXX社さんへ行くことになるわけだし。
家でその準備とかしてても構わないぞ。
お、もう5時か。名前書いたな？
後はこっちでやっとくからもう帰っていいぞ。お疲れさん。」
「え？でもまだ岡田先輩も・・・」
「今日は直帰だから心配するな。じゃあ、週明けにな。」
部長に背中を押され、岡田先輩よりも風間よりも早くに会社を出た。
いや、追い出された。
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ねこにゃん(プロフ) - ちえさんさん» ふふふ、夢と希望を詰め込んでます（笑）。なかなか贅沢とは縁がないですね〜。 (2020年9月25日 19時) (
レス) id: 3517159278 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - 一度でいいから、ここまで突き抜けた贅沢をしてみたい。落ち着かないだろうけど(笑) (2020年9月25日 18時) (レス) id: b2bd56270d (このIDを非表示/違反報告)
ねこにゃん(プロフ) - 千智さん» ほんとにいつ原因がわかるのでしょう（滝汗）さみしがりやのカズちゃんだけど、しばらくは一人ぼっちかなあ・・・。コメントありがとうございました。 (2020年8月11日 16時) (レス) id: 3517159278 (このIDを非表示/違反報告)
千智(プロフ) - やっぱり大野さんがストレスになってるんでしょうか？！でもカズちゃん、大野さんに会いたがってるような気もするようなしないような…。早く原因がわかって元気になりますように。、 (2020年8月11日 14時) (レス) id: 5441d66b3a (このIDを非表示/違反報告)
ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» orangeさん、コメントありがとうございます。カズちゃんも頑張ってるんですけど、なかなか先が見えてきません(;^_^A 終わりもすこーし見えてきていますが、どうなる事やら・・・。無事に着地させられよう頑張ります！ (2020年7月9日 19時) (レス) id: 3517159278 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこにゃん | 作成日時：2020年3月14日 18時
