【東海オンエア】青さん緑さん

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緑side

なんとなく帰ってきてから電源を落としていたスマホに電源を付けた途端、鳴り響く電話の音

電話相手は運良く "虫眼鏡" の文字

通話ボタンを押し耳に当てるとガヤガヤとしたうるさい音が耳に伝わる

と「もしもし、虫さん？」
虫「やっとでた！早く迎えにきて」
と「虫さんのこと？酒飲んでなかったんじゃないの？」
虫「僕は飲んでないけど、りょうくんだよ」
と「…あいつなんかどうでもいいわ。」
虫「意地はらなくていいから。ほんとにめんどくさいの」
と「意地とかじゃなくてほんとにいい」
虫「残念ながらりょうだけ店に置いてきたんだよ。それと、としみつ財布忘れたでしょ？それりょうが持ってる。」
と「うざ、いまほんとにりょうに会いたくないんだって」
虫「困ったなぁ、もう僕たち車でてつやの家向かってる途中だしなぁ。どうしよう。」
と「……あぁ！！！もう行くわ！行けばいいんだろ！！！！行けば！！！」
虫「ありがと！仲良くねぇ」ﾌﾞﾁｯ...ﾂ-ﾂ-ﾂ-

過去1でイライラするあいつを迎えに行かなければならなくなった。今はあいつが大っ嫌いなのに。
でも、早く車を動かして1秒でも早くあいつに会いたがっている俺はあいつのこと好きなのかもしれない


20分後

り「あっ！としみつぅ、迎えに来てくれたのぉ、ﾋｯｸ...んふ...ありがとねぇ」

さっきのイライラが治まってしまうくらい可愛かった。今の喋り方は俺の何かにｸﾞｻｯと刺さった

と「さっさと帰るぞ」
り「はーーーい、かえろーう」

俺の手を掴んで無理やり自分の手と絡めてにこにこするりょうは世界一かわいい
ふらふらしておぼつかない歩き方も必死に俺が支えて駐車場まで連れて行く

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