狂犬にご注意を。2 (ページ5)

今日:41 hit、昨日:30 hit、合計:30,758 hit

5 ページ5

・

母『どうぞ、ゆっくりしてってね』ｽｯ

末「ありがとうございます」ﾆｺ

皆に送って貰って、うちと末澤くんだけが中に入った

ママが『ちょうど焼けたから』ってマドレーヌと紅茶を持ってきてくれた

うちが帰る前、事前に香織先生から電話があったみたいで、
末澤くんと一緒だからかあまり深くは聞いてこんかった

…多分、後で反動がすごいんやろうなぁ。こねくり回されそう…

末「…んーっまっ！！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

「…もしかして、ママのお菓子食べに来た？笑」

末「おん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

「…もういい」ｽﾝ

末「ごめっ…嘘っ！嘘っ！！」

テーブルに置かれたマドレーヌを口いっぱいに頬張る彼

末「俺のせいで、何回も…ほんまごめん」ﾍﾟｺ

「えっ…」

今までそんな真剣に謝ってきたこととかあったっけ？
急にされるとどーしたらええかわからんやん…

末「多分、俺と関わる以上、こうなる事があると思うねん」

「…だと思う、はは」

末「やからさ」

「？」

お、なに？なんか対策があるのか？

…ん？ちょっと待て？
末澤くん達と関わるから、こういう事が起こんねんな？

…え、てことは金輪際関わりません、…とか？

えぇ、そんなん嫌や…折角できた唯一の友達と言っても過言は無いのに…

まぁ、それもあるし、単純に一緒におって、楽しいし？

去年の後半頃からは末澤くんとも喋れるようになったし

うん、うん…

友達やめる、って言われたら絶対断る

でも、他の案ならなんでもいい
…一緒に、おれるなら

末「俺んとこ、来たええねん」

「うん、そうしよっかな。

……ん？」

末「なんやねん」

ん？どゆこと？

「んん？ちょっと待って？脳みそ追いつかん、なんて？」

末「…はぁ、何回言わすねん。俺の女になれ、ってゆーてんの！！」

「ちょっ…うるさっ…！！」

末「はぁ!?」

え、え、なに？

明日大雪でも降る？槍が降ってくるかも…

もしかしたら大地震…!?

末「…俺とずっと一緒なら、守れる」ﾎﾞｿ

「…」

末「俺は、守るために友達やめる、とかは言わんぞ」

「…なんで」

末「さっきなんかボソボソゆーてたから」

うわ、バレてんじゃん

声出てんじゃんっ

末「…んで、返事は」

「へっ…あ、…よ、よろしく、お願い…し、ます？」

え、付き合うってこんな簡単でええの？