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「…え、っと」
末「…」
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布団に入って数分後、彼は何故かうちの布団に潜り込んできた
「なにしてんの…？」
末「ええやん、彼氏やねんから」
だとしてもっ！
色々初めてな訳でして！？
どうしたらええかってのがわからんのですわ、こちとら！
誠也くんは慣れとるかも知らんけど…
「…そのさ、」
末「ん」
「…言いにくいねんけど、その……」
末「なん？」
「その、…色々初めて、なのよ。」
末「…っ〜、」
もうこう言うしかなくない！？
言って「あぁ、そうなんか。やからか」って思ってもらうしかなくない!?
末「気にせんでええで」
「いや、気にするやん…キス、もしたことないねんから」
末「ほな、しとく？」
「…へ？」
誠也くんからは言われたことあって何度も断ってきたキス
末「今なら誰もおらんし、」
「…」
末「俺は、したい」
…我慢、させたもんな。
こんなに好きになってくれとるもんな、
リチャくんにも言われたし…
末「無理にとは言わんで」
「………い、」
末「え？」
「うち、も、誠也くん…と、キス、したい…/」
うちだって表向きは皆と仲良くしとるつもり
でも、たまに教室でギャルの子から話かけられて
少しでもニコッとする誠也くん見るとなんか…
この、胸がキュッ…ってすんねん。
多分、周りから見たら分からんかもやけど
結構好きなんやと思う
末「ええんか？」
「…ぅん、/」
17年生きてきて初めての彼氏
初めてのキス
それはそれは優しくて暖かくて
『好き』
が溢れ出る
末「…これ以上やったら歯止め効かんわっ、」
そう言って誠也くんはうちの上から退けて横に転がる
唇にはまだ少し温かみと誠也くんの匂いが残ってむず痒い
…もう少し、したい
あれ、うちってこんなヤバいやつやった？
末「ちょ…なんしてん」
気付いたら誠也くんの上に跨ってキスしてた
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作者名：miya | 作成日時：2023年11月4日 22時
