狂犬にご注意を。2 (ページ17)

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「あ〜楽しかった〜！」

末「えかったわ」

正直、あの学校に入ってしまったからにはこんな青春みたいなことは絶対ないと思っとった

…けど、皆が仲良くしてくれるおかげで楽しい学校生活が送れている(はず)

末「ん、着いたで」

「ありがと、…その、さ」

末「ん」

…なんやろ、なんかここでお別れって寂しいなぁ、なーんてな

「いや、なんもない！ありがと！」

末「ほな、お邪魔するわー」ｽﾞｲｯ

「えっ!? どゆこと!?」

末「こんばんわー」ｶﾞﾁｬ

「寂しい」って言葉頑張って飲み込んでバイバイしよーとしたのにっ！！

ズカズカうちよりも先に家に上がっていき
ママと仲良くお喋り

…なんで、ママと仲良くなってんの

母『も〜♡末澤くん来るんならお菓子作ったのに〜♪』

末「また今度来た時お願いしますぅ」

「え、なに？誠也くんはお菓子食べに来た、的な？え？どゆこと？」

末「ただ単に『娘さんちゃんと帰したでー』ってしに来ただけや」

母『疲れたやろ？ちょーっとだけでも上がってって♪』

「え!?」

末「お邪魔します〜」

「えぇ、入んの!?」

ママからのお誘いなら仕方ない、…って思うしかないよなー笑

〜♪

「…？」

【福本】
ちゃんと帰れた？祭り楽しかった！
後、急にあんな事言ってごめんな。
忘れてくれてええから、でも泣くことがあったらいつでも俺のとこ来いよ。
おやすみ

大晴くんからのメッセージが届いて、それに返信しようとすると
右肩がズシッ…っと重たくなる

「…わぁぁあっ、！……な、なに？」

末「別にー」

「ちょ…肩、重い……」

末「ふーん」

「…なんなん、ほんま」

末「…」ｼﾞｰ

「…」

ママ、なんで部屋に通したのさ

今の状況で2人きりって気まずい以外何も無い