疑問の正体３ ページ9
Ryo，side
章ちゃんが高熱で倒れて、
撮影の続きは別の日に変更。
今日はこの仕事で終わりだった、
横山くん、村上くん、俺で
章ちゃんの看病をすることに。
ここは章ちゃんの家。
そして今、章ちゃんはベッドの中。
亮「横山くんっ、章ちゃんの熱
･･･どうやった？」
横「･･･38，8℃。
アイツ無理しすぎやで、ホンマ」
高っ!!そんなに高い熱！？
今思えば、今日の章ちゃんは
何かおかしかった。
そういえば、スタッフさんに
心配されとったな･･･。
本当は寝不足とちゃうんやないかな･･･。
熱出て、だるくて、しんどくて、
休んどったんかな。
きっと、汗や、険しい表情もそのせい。
･･･そういえば。
俺は章ちゃんのカバンの中から
あるものを探す。
横「亮、何してんの？」
･･････あった。章ちゃんの水筒。
いつもは「一口？ええよ〜！」
と二つ返事でくれる君。
でも今日は違った。
なんで？
答えは水筒の中。
俺は水筒を手にし、中身を口に入れる。
バナナジュースやんな、
たぶん。
亮「ゲホッ･･･これ･･･し、しょうが湯！？」
慌てて咳き込んでしまう。
やっぱり、風邪ひいてたから？
俺に勘づかれんために、
とっさに嘘ついたんか？
そう。全ては隠すための演技。
俺は途中で何度も疑問に思ったはず。
それやのに、一つずつきれいに忘れていった。
まるで章ちゃんに消されるように。
まんまと、ハマってしまんたんだ。
章ちゃんの･･･ピンチのサインに
俺は気づかれへんかった。
どんだけ自分がアホなのか。
もう少し早く気づいたら、
章ちゃんはこんなにも
苦しむことはなかったはず。
悔やんでばっかりや･･･。
そう思う俺に、横山くんと村上くんは
横「･･･まぁ、とりあえず、
今は休ませるしかない。
俺らにできること、
それはヤスの看病や」
雛「そやで、亮。俺らやって、
気づかんかったんやし･･･、
自分ばっか責めんなや」 と言ってくれた。
･･･せや、とりあえず、
今は看病して、
章ちゃん元気にさせるんや。
それが
せめてもの、救い。
雛「俺、冷えピタとスポドリ買うてくるわ」
横「おん、頼むわ」 ガチャ
やっぱり大人やな、二人とも。
俺なんかよりずっと。
章ちゃん、こんな俺でごめんな･･･。
横「お粥つくろうや、亮」
亮「･･･おん」
お粥作り開始。
横「･･･なぁ、亮」
亮「ん？なに？」
横「亮ってさぁ･･･」
ラッキーアイテム
懐中時計
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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ﾉﾉ｀∀´ル(´д｀)Love(プロフ) - コメント、失礼します!!とても、素敵なお話でした!!このコンビが好きなので良かったです♪また、書かれたときは 見させていただきます!!失礼しました。 (2015年11月22日 19時) (携帯から) (
レス) id: 3061bce94e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：dromen | 作成日時：2015年2月13日 14時
