唯一の同い年。

苦慮する者２ ページ24

Okura, side




倉「今日のデート、ずっと楽しみにしてた？」

章「で、デートって...」

倉「そこはええから、もう...。
はいか、いいえで!」

章「は、はい...」





めっちゃ緊張してたもんなー、
亮ちゃんは気づいてなかったっぽいけど。





倉「この日のために、着て行く服とか、
いっぱい悩んだりした？」

章「はい」






まぁ、前々日から俺にずっと相談してたし。
そんなん、いつも
「これっ!!」って
奇抜なファッション選ぶのに。







倉「今日、亮ちゃんと行って楽しかった？」

章「...はい」

倉「帰りは別れが辛かった？」

章「...はい」

倉「ずっとこのまま一緒にって思った？」

章「...はい」

倉「今日、何度もドキドキした？」

章「...はい」









倉「最後の質問。

...そのドキドキは、
亮ちゃんでないとできへんもんやって思う?」





章「っ...!...おん」

倉「答え、もう出てるやん」

章「...。」








再び考え込むヤス。

そうや、その調子。




がんばれ、ヤス。








章「...僕、−−」

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