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手を繋がれる
なんだか居心地が悪い
けどそれは他の男に繋がれた時のようなものじゃなくて
優しい、温もりがある手だったからかもしれない
『お姉さんのドレス、可愛いな』
急に振り向いて言うから驚いた
私がヒールを履いているからか、
それともこの男の背が低いのか
目線が同じ高さにあって困る
｢ありがと、ございます…｣
満足そうに前を向いてまた手を引かれる
何だか、魔法が解ける前のシンデレラみたいで
こんな経験あまりにも無さすぎて
少し湧き上がった気持ちの名前が分からない
『車、取ってくるからまってて』
「あ、はい…」
歩く度にゆれるふわふわの金髪から目を離せない
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作者名：桜ンボ | 作成日時：2019年7月2日 21時
