257 いつも数歩先。 ページ7
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YG「中途半端な事して傷つけるなら、さっさと行け。ジョングクにとってもAにとっても邪魔なだけだ」
ガムを噛みながら眺める窓の外は
地下駐車場に降りて、太陽の明るさを失った。
JM「ヒョンは……大切な人を残して韓国を離れるの、どうでした」
YG「どうって?」
JM「仕事の事しか頭にないから、どうって事ないか…」
YG「辛かった。すげー辛かったよ。泣きそうなくらい。」
ヒョンに目を向ける、
YG「だから多分俺が一番わかる。今、お前気持ち。」
その言葉に驚いて、やっぱり視線を窓の外に飛ばした。景色なんてもう、無いのに。
YG「…仕事してもっと、確かな大人になって、二人の所に帰ってきたいって思った。ジョングク達姉弟の、強くて頼れるヒョンで居たいから」
JM「………大切なんですね、ジョングクが」
僕にはちっとも可愛くないのに
JM「そんなに可愛いですか?」
YG「少なくともお前よりは素直で、可愛い。」
JM「僕より可愛いくない後輩なんて、居ないでしょ」
YG「お前より有能な後輩も、居ない。」
もう一度、今度はちゃんと
話してるヒョンに目を向ける。
駐車場について、停車したヒョンも、僕を見た。
YG「お前の仕事は、誰よりも信頼できる。だからこれから、もっともっと成長できる。LAで成功するのは、お前みたいに何を犠牲にしても、真っ直ぐ努力が出来る奴だけだよ」
優しい目をしてそんな事言われると…困る。
強気な発言できなくなるし。
YG「ま…治さなきゃいけない所も沢山あるけどな。その性格。さ、降りるぞ」
笑ってドアを開けるヒョンの背中に大きな声で伝える
JM「ありがとうございます。ヒョン。」
そう言うと目頭がジーンと熱くなった。
いつまでも、ヒョンは越えられない。
何度も噛みついたけど、何度も怒られたけど、
その度に感じてた事がある。
どうでもいい、なんて言いながら
いつもその手で僕達を引っ張ってくれるヒョンの大きな、愛情。
その愛情をテヒョンも僕もずっと感じてたよ。
大きな器と、僕なんかよりもっと何度も越えてきた色んな経験を糧に
ユンギヒョンは僕達の道の数歩先を、
いつも前だけを見て突き進む。
それは凄く凄く、カッコいい。
その眩しい背中を追いかけていたい。
これからも僕の道しるべは間違いなく
ヒョンだから。
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王様じゃんぷ(プロフ) - m_hjrさん» ありがとうございます。コメント嬉しい😍※※※の味は年齢制限があります。どうすれば見れるのかは詳しくないので調べてみて下さい、ブラウザでフィルタ解除が必要?🤔是非方法がわかり沢山の作品を読める事を願っています。 (2023年4月5日 19時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
m_hjr(プロフ) - 初めまして、全て読ませていただきました…とっても素敵なお話で読んでいて話の世界に引き込まれて時間を忘れて気づいたら朝でした笑 ***の味も読みたいのですがどうすれば読めますか👀 (2023年3月29日 18時) (レス) id: b8ecf24bfc (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 凛さん» あちらは50話まであと3話書ける事が判明しました🤩※※※の味も完結させたら壮大に褒めて下さい☺️🤣 (2023年2月5日 20時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - ちょ、え、え?そんな嬉しいことありますか、、、!!!楽しみにしてます🙈 (2023年2月4日 21時) (レス) id: 5f9a523842 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - BtJuminaさん» ありがとうございました。釜山の映画を見てから完結しようと決めてました。いつも反応がくるのが、本当に心強く、幸せでしたよ。本当にです。またいつか🌈 (2023年2月4日 0時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:王様じゃんぷ | 作成日時:2022年12月1日 19時