265 ジョングクと私 ページ15
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今日みたいに、寒い日が続く冬だった。
ジョングクと出逢ってから毎日ジョングクから連絡がくるようになった。
朝から、ヌナ！おはよう！とかけてくる電話が、
くすぐったくて。
独りの朝も、独りの夜も怖くなくなっていった。
私の父は事故で亡くなったけど。
その事故の被害者夫婦が亡くなった事
その家族が私と同じ歳くらいの家族がいる事は知ってた。
けど、それが誰かを知ってしまった時
もう二度とジョングクとは会えない。
そう思った。
ジョングクと私は幸せな
運命の出逢いなんかじゃなかった。
神様が与えた罰なのかとすら思えたから。
私達の出逢いはある意味
とても残酷なもの。
「ヌナが、あの事故を起こした人の…？ 」
「ごめんなさい。ごめんね。ごめんなさい。」
でもジョングクはあの日
何のためらいもなく私を抱き締めた。
「俺が笑っていたら、ヌナの傷、癒える？」
恨んでも、恨みきれないほど
父が憎いでしょ？
その責任を放棄して
あとを追った母に失望するでしょ？
「ヌナ、俺が居るから独りじゃないよ」
「ヌナ、俺達は生きてる。だから笑って」
その笑顔は
お墓に眠る私のたった二人の家族への
せめてもの救いで
「ヌナ、今日は毎年ヌナの好きなものを買ってあげる。だけどセンイルはね、ヌナのご両親に感謝とお祝いをする日だからね？」
その言葉は、どんなお祝いの言葉より
心が救われるんだよ。
毎年、生きていて良かったと思えるの。
ジミンとは、交わす言葉もなく離れて
泣きながら、カードキーをかざして
受付を抜ける。
A「ジョングク……」
JK「ヌナ！」
A「待って…やだ…」
JK「ふふっ、やだは無しでしょ」
JK「……すっごくない？あははっ」
A「すっご…」
笑ってるジョングクを見ると、笑っちゃう。
両手でないと持てないサイズの花束を
片手に持ち上げて
視線をそらせて、くしゃっとはにかむ。
JK「何泣いてるの？嬉し泣き？」
A「泣いてない…」
JK「主役は、笑わなきゃ？早く、おいで」
疲れる事なんてない、二人でいれば。
これ以上ないくらい、私は幸せだ。
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王様じゃんぷ(プロフ) - m_hjrさん» ありがとうございます。コメント嬉しい😍※※※の味は年齢制限があります。どうすれば見れるのかは詳しくないので調べてみて下さい、ブラウザでフィルタ解除が必要？🤔是非方法がわかり沢山の作品を読める事を願っています。 (2023年4月5日 19時) (
レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
m_hjr(プロフ) - 初めまして、全て読ませていただきました…とっても素敵なお話で読んでいて話の世界に引き込まれて時間を忘れて気づいたら朝でした笑 ＊＊＊の味も読みたいのですがどうすれば読めますか👀 (2023年3月29日 18時) (レス) id: b8ecf24bfc (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 凛さん» あちらは50話まであと3話書ける事が判明しました🤩※※※の味も完結させたら壮大に褒めて下さい☺️🤣 (2023年2月5日 20時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - ちょ、え、え？そんな嬉しいことありますか、、、！！！楽しみにしてます🙈 (2023年2月4日 21時) (レス) id: 5f9a523842 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - BtJuminaさん» ありがとうございました。釜山の映画を見てから完結しようと決めてました。いつも反応がくるのが、本当に心強く、幸せでしたよ。本当にです。またいつか🌈 (2023年2月4日 0時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2022年12月1日 19時
