冴えない女は蜜の味6 FINAL《JM》

251　大切の意味(JM) ページ1

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昨日テヒョンに半分手伝ってもらいながら、


遅くまでかかった仕事の疲れが残る体を無視して
会社の近くの待ち合わせ場所まで、足を走らせた。



限界はとっくに越えてたけど
Aにしか向かない脳が僕を動かした。




JM「家はやなの？どっか行きたい？…行く？」



疲れた体が、重くて仕方なかったけど
家に誘う僕に拒否反応を起こすAに話を合わす




A「何でそんな、嫌そうな顔するの？」
JM「嫌じゃない…、けど正直、凄く疲れてるから」


A「なんで？なんで疲れてるの？」
JM「仕事が忙しいからだって」


A「…週末だから？…寝てないから？」
JM「は？仕事だからだよ！」


A「家に行ったら？ジミンはそんなに、それが大事？最初からそうだよね」



……何それ



JM「家に行きたくないって、何で？何でそんなハッキリ言うの？」


A「ずっと一緒にいるだけじゃ駄目？ジミンは私を、そんな風にしか見てない？」

JM「そんな風に…って？」



どんな風に僕は、映ってるの？



A「抱きしめるだけじゃ、だめ？」
JM「なんで？抱きしめる以上は、したくないの？何で拒まれるの？」



僕って、なに？



A「今はしたくない。好きって言って欲しい。そんな関係はやだ、体じゃなくて…」


JM「言葉がそんなに重要？抱きしめるだけじゃ全然、それ以上じゃないと嫌だって、僕は思うよ？言葉だけの関係なんて、僕は、やだよ？」





Aにもっと触れたいって思うよ、それは好きだから、大好きだからだよ




JM「それが出来ないって…」
A「それが出来ないなら、私に価値ない？」



何でそうなるの？



JM「そうやって拒まれてると、付き合ってる意味あるのかなって思うよ。」


普通だよね？

僕って何なんだろうって、なるよ。



JM「Aと、朝までずっと居たい。」
A「私も居たいよ？ずっと。好きならただ抱きしめてて」

JM「ただ抱きしめるだけは、やだよ。」



A「それは、体がなきゃ、私はそばに居れないって事？それがないと、一緒に居たくない？」

JM「そんな風に思われてるなら、居たくないって思うよ！？」





ずっとずっと考えてた。
Aに大切にしてって言われた日から


大切って何だろうって考えてたけど…



僕はAに触れた時に、Aが僕に溺れてる時に、大切な宝物だなって思うよ。

本当に愛してるって、思える瞬間だよ…


それが嫌だなんて、言われると…すっごく辛いよ




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