197 離れたって(TH) ページ47
.
JM「そんな感じだから、Aに振り向いてもらえないんじゃない？」
TH「でも僕はAちゃんを傷つけたり、しないよ。」
ジミンはやっぱり可愛いくない態度で僕の話に噛みつこうとする。
JM「僕とジョングクはAを傷つけてるって言いたいの？」
TH「今は皆が皆を傷つけてるだけって、言いたいの。」
JM「じゃあどうすればいいの？」
TH「話せばいいじゃん。ちゃんとだよ、まずはジミンが。ちゃんと素直に。」
今、ジミンが誰よりも孤独で、寂しいって叫んでるのがわかるから。全部わかってしまうから、
僕だけはジミンに寄り添いたい。
TH「ジョングク君にね。Aちゃんとジミンはジョングク君が居なけりゃとっくに付き合ってたって言っちゃった。邪魔しないで、って。」
JM「ほんと、おせっかい。」
僕はクルクルとペンを回して、自信気にニッコリ笑う。
JM「今日…Aに会ってくる」
TH「うん。」
TH「全部捨てて、ジミンを選んだらさ…」
JM「ありえない。」
TH「ありえたら？どうしてLAに行くって決めたの？僕に何の相談もしないでさ、」
先に僕に相談して欲しかったよ？
TH「ジミンはさ。大切な事を言葉にしないから、分からないんじゃなくて、全部わかってしまうから、ちゃんと言葉にして欲しいんだよ。Aちゃんだって、きっとそうだよ…」
素直じゃないくせに、
子供みたいに素直なんだから。
TH「LAに逃げたいの？辛いから。そんな風に見られても仕方ないよ」
ちょっとだけ挑発的に声を張る。
JM「……そうかも。本当に、Aがいると辛いよ。」
素直なジミンの声は慣れなくて…とっても胸が痛む。
JM「どうしてこんなに、好きになっちゃったんだろ。笑えるよね？」
無理矢理に笑って、優しく瞳を揺らすジミンに驚いて、ペンをカタンと机に落とした。
TH「ジミン…。全然、笑わないよ。」
JM「馬鹿にしてよ、ダサいって」
TH「ダサくないよ。」
ダサい訳ないじゃん。
TH「ジミン……カッコいいよ。」
ジミンは僕と反対側にクルりと椅子を回し
少し天井を見上げて、背を向けた。
JM「テヒョン……。LAって遠い？」
TH「すっごく…遠いよ。」
JM「でもどこにいても、僕のチングだよね」
ジミンの背中が、滲んでいく。
TH「最高の、チングだよ」
泣かないでよ…。
僕も、流れてくるじゃん。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2374人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
王様じゃんぷ(プロフ) - ぐうさん» 仕事の合間に聞いて泣いてみます💮5章も今から話が動くんで楽しんで下さいませ🌟また話しかけて下さい！ (2022年11月2日 7時) (
レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
ぐう - このお話すごい大好きです(՞ . .՞)♡このお話がすごい"paid paipar"の曲の歌詞がジミンとヒロインにマッチしていて泣けてきました笑 (2022年11月1日 22時) (レス) @page46 id: afc8ed882c (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - nnonnoさん» 嬉しくてスクショしました😭笑。ﾓﾁﾍﾞが落ちてたので本当に嬉しい🌈また来て下さい😭 (2022年10月27日 22時) (レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
nnonno(プロフ) - まるで映画を観てるような気持ちで読んでいます。作者様の表現力、言葉のチョイスすべて最高です。伏線の張り方も回収もプロですね！本当に読み応えのある作品でグクと主人公の奥深すぎる愛にも号泣しています。みんな幸せになって欲しい！更新楽しみにしています (2022年10月27日 9時) (レス) @page50 id: 498383e375 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 7neanooonさん» お疲れ様です😌💓5章で待ってまする🌈 (2022年10月17日 7時) (レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2022年9月1日 16時
