194 残業中だけど？ ページ44
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21時。キッチンに立ちながら一人分の食器を洗い、ジョングクのお弁当の下ごしらえを済ませる。
今日はとっても静かな二人の家。
残業があると言って迎えにこなかったジョングクは、ご飯を済ませてきたみたいで、リビングに来ること無くシャワーの後、自分の部屋に入ってしまった。
誰も居ないリビングはとても広い。
ヌナヌナとやんちゃな笑顔で話すジョングクは、居ない。
ソファーに座ろうかと思ったけれど、足は自然とジョングクの部屋の前に立っていた。
A「ジョングク…寝たの…？」
ドアを薄く開くと真っ暗な部屋にベッドにくるまる背中が見えた。
こうしてこれまでも、不安や悲しみが襲う度、ジョングクの心を温める為、目を見て、手を握って、ハグをして、言葉で確かめ合ってきた。
今はそれが出来なくて、リビングに戻った。
いつも瞳を潤ませて、こわいと呟くジョングクの、悲しみを消したくて、独りになるトラウマを消したくて。
ヌナである前に一人の人間として、本当にジョングクが、大切だった。優しく真っ直ぐな笑顔を守りたくて仕方なかった。
こんな風になっても、全くその気持ちは変わらない。
ジョングクにはいつも笑っていて欲しい…
ソファーに腰掛けて、携帯を握る。
二人の弟になれる。そう言ったジョングクが本当に笑って幸せに過ごせるように、私はどんな選択をすればいいんだろう…と、考える。
ジミンは今日、私に何を話すんだろう。
ジョングクにメッセージを打つ。
“ジミンと話してくるね”
もう、隠し事は、無しにしたいから。
悩みながら携帯を触るけど、送信は…簡単に押すことが出来ない。
はあ…。私に姉妹でも居たらなあ。お母さんが、居たらな…ジョングクのお姉さんが居たらな……
居ないからこうなってるんだけど…
相談出来る相手なんて、一人しか居ない。頭をよぎるのは、ユンギだけだった。
ジョングクを私と同じ様に、寧ろそれ以上に大切に想っている、唯一家族と言える人。
迷わず通話ボタンを押す。
A「もしもし、お疲れ様」
YG「お疲れ。どうした〜？」
A「…今、いい？」
YG「残業中だけど。」
A「誰か居る？」
YG「あー……。一人になれる。なるわ。移動する。何だよ、また喧嘩か？」
A「ううん。喧嘩はしてないんだけど。部屋にこもってて。」
YG「ジョングクが？」
A「うん。ねえユンギ、ジョングクの幸せが、わからなくて………」
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王様じゃんぷ(プロフ) - ぐうさん» 仕事の合間に聞いて泣いてみます💮5章も今から話が動くんで楽しんで下さいませ🌟また話しかけて下さい！ (2022年11月2日 7時) (
レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
ぐう - このお話すごい大好きです(՞ . .՞)♡このお話がすごい"paid paipar"の曲の歌詞がジミンとヒロインにマッチしていて泣けてきました笑 (2022年11月1日 22時) (レス) @page46 id: afc8ed882c (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - nnonnoさん» 嬉しくてスクショしました😭笑。ﾓﾁﾍﾞが落ちてたので本当に嬉しい🌈また来て下さい😭 (2022年10月27日 22時) (レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
nnonno(プロフ) - まるで映画を観てるような気持ちで読んでいます。作者様の表現力、言葉のチョイスすべて最高です。伏線の張り方も回収もプロですね！本当に読み応えのある作品でグクと主人公の奥深すぎる愛にも号泣しています。みんな幸せになって欲しい！更新楽しみにしています (2022年10月27日 9時) (レス) @page50 id: 498383e375 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 7neanooonさん» お疲れ様です😌💓5章で待ってまする🌈 (2022年10月17日 7時) (レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2022年9月1日 16時
