172 さよならの前 ページ42
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ハイ？？って思う暇もなく「さ。そばまで車まわします」ってマンションの入り口にあっさり車を移動させる。
JK「忘れものないっすか？コートとマフラーと…買った服と…珈琲はからっぽ。鞄と…」
「………うん」
ハザードランプをつけて、ジャケットと私の鞄を持ち、運転席を出る。ジャケットを羽織りながら助手席のドアを開けてくれる。
JK「楽しかったっすね」
普通に言うから、普通に「だね…」って答えたけど言い様の無いモヤモヤが心に残る。「明日から忙しくなるな〜」とか言いながら鞄を手渡して、ウーッと、腕を曲げながら小さな伸びをした…
じゃあね、っていつも通り普通になんて別れたくないのに少しも想いを言葉に出来ないまま
ジョングクくんがエレベーターに向かう。
エレベーターは一階で停まってて、ジョングクくんがボタンを押せばすぐに開いた。
その指を眺める。隣の肩を、見上げる。
ゆっくり顔を見るとニコッと笑って見下ろされた。
JK「お別れの時間です。」
「……うん」
…寂しい。のに「また」って手を上げて、少しづつ後ろ歩きで離れてく。
エレベーターに乗り込んで、ジョングクくんを見た。
閉めるボタン。二階を押せば、閉まってしまう。
少し腰をかがめながら、首をかしげて小さな小さな声で「ばいばーいっ…」って手を振って笑うジョングクくん
JK「あ。言い忘れてた」
わざとらしく驚いた顔をして、だけど足は後ろに出て、私から離れてく
JK「…好きです 」
足を後ろに出して、一歩ずつ離れてくジョングクくんがそんな事を言った。おっきな靴がゆっくり遠ざかる。一瞬真顔になった顔がまたニコッと笑って
JK「俺と、付き合って下さい」
………っ…
また一歩、一歩ずつ、後ろに歩いて離れてく。
「待って、なんで今なのっ！」
JK「言い忘れてたからっす」
思わず駆け出したくなる。近くに行きたくなる。
ハハッて笑ったら、手を頭に乗せてその手を上げて「じゃ、」って言った。
「っ……！待ってっ！！」
走り出したいのに、走り出せない。
離れたくないってすっごく強く思うのに、離れてく。
JK「Aさんの気持ち。帰ってきてから。落ち着いて、ゆっくり聞かせて？」
車まで辿り着いたジョングクくんが
JK「いい返事を待ってます。おやすみなさい」
って、胸に手を当てた。
その離れた姿に、心が奪われる。
涙が出そうなくらい、……ずるい。
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ムンバイ(プロフ) - ホソク兄さんとのやり取りをめちゃくちゃ求めてる自分が居る。 (2月24日 18時) (
レス) @page13 id: 473ae39a9f (このIDを非表示/違反報告)
(名前)まろ(プロフ) - ハヂメまして。ひっそりといつも楽しく拝見させて頂いております。変態なのに切ない、素晴らしいお話です。引き続き楽しみに拝読させて頂きます。お身体に気を付けて執筆お願いいたします。 (2月1日 21時) (レス) @page50 id: 9c3c554a02 (このIDを非表示/違反報告)
Nonno(プロフ) - あ~たまらん。もぅ遠慮なしのじょんぐくの変態っぷりが気持ち良くてランジェリーショップの店員になりたいパジャマだってホレホレこれだろ？ってやつ出してあげる！ (1月3日 12時) (レス) id: d18fc54fcc (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 可愛い2人をたのしみにしてます✌︎王様じゃんぷさま良いお年を〜✌︎ (12月27日 17時) (レス) id: 3caf547fd7 (このIDを非表示/違反報告)
キャベツ(プロフ) - JK、ド変態なんだけどやっぱりカッコイイし愛がいっぱいなのが良き✨好き✨ (12月14日 21時) (レス) id: 16a26e8c98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2023年11月22日 22時
