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ギュゥゥ…………っと抱き締めるジョングクくんの顔が、髪に当たる。「A…さん…」って小さな声がしたら、髪にめりめり顔を埋めたジョングクくんの息が、すーっ、はーっ‥、すーっ、はあああああっ‥ああっ‥と聴こえた。
息…じゃなくてもう最後の方は、声だ。
とても、長い時間を過ごしたのに。帰る間際になってその何気ない時間の大切さを……知る。
手放す時にその大切さに気付くのは、今まで何度か経験がある。
だけど、手放す訳じゃない。
まだ手に入れた事がない温もりをギュゥゥっと、抱き締め返す。隙間がないくらい、ジョングクくんを…抱き締めたい。
次にこうして近くに居れる時まで、この温もりが残るくらい、いっぱい抱き締めて欲しい。
互いに抱き締め合う、ジョングクくんの匂い。ジョングクくんの硬い、男らしい体。頭にかかる、熱い息。もっと素直になって何度もギュッて、してもらえば良かった。ギュッてすれば…良かった。
JK「……やだって。言った…？」
耳にくっついたジョングクくんの優しい声
「ごめん…大人げない事、言っちゃった…」
JK「大人げない？」
「仕事…なのにさ」
JK「暫く忙しくて、会えませんよ」
「…うん。頑張ってね」
JK「…さっきみたいに、言って」
癖の無い声。耳から鼓膜に甘く辿り着いたら、胸の奥にトロリ、流れ込む。
JK「どうしようもないくらいわがまま言って。困らせて」
トロトロ…流れ込む
「…………寂しいよぉ…」
JK「…うん。もっと、言って」
お互いの胸の奥に流れ込んだら、どうしようもない程のアツさで混ざり合って、溶け合う
「……いやだよぉ」
JK「……もっと」
「……偶然って言って会いにきて…」
JK「……もっと、いっぱい」
「………明日も明後日も、ずっと会いたいよぉ…」
背中の腕が頭に移動して、頭を強く引き寄せた。手が髪の中に入って「ああ…」と熱い息が漏れる。「……困ったなぁ…」って言った声は、震えてるみたいだ。
顔が見たい。苦しい。だけど全然頭を離してくれないジョングクくんがスッと鼻をすする。
胸がキュ…と締め付けられる。
何度も何度も鼻をすするジョングクくんは
きっと、目から想いが溢れてるけど
JK「フハハ。んん…Aさんの、ワガママ」
って髪に擦り寄って笑った。
「…ワガママ言わないの。」って
噛み締める甘い声は、すっごく…柔らかい。
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ムンバイ(プロフ) - ホソク兄さんとのやり取りをめちゃくちゃ求めてる自分が居る。 (2月24日 18時) (
レス) @page13 id: 473ae39a9f (このIDを非表示/違反報告)
(名前)まろ(プロフ) - ハヂメまして。ひっそりといつも楽しく拝見させて頂いております。変態なのに切ない、素晴らしいお話です。引き続き楽しみに拝読させて頂きます。お身体に気を付けて執筆お願いいたします。 (2月1日 21時) (レス) @page50 id: 9c3c554a02 (このIDを非表示/違反報告)
Nonno(プロフ) - あ~たまらん。もぅ遠慮なしのじょんぐくの変態っぷりが気持ち良くてランジェリーショップの店員になりたいパジャマだってホレホレこれだろ？ってやつ出してあげる！ (1月3日 12時) (レス) id: d18fc54fcc (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 可愛い2人をたのしみにしてます✌︎王様じゃんぷさま良いお年を〜✌︎ (12月27日 17時) (レス) id: 3caf547fd7 (このIDを非表示/違反報告)
キャベツ(プロフ) - JK、ド変態なんだけどやっぱりカッコイイし愛がいっぱいなのが良き✨好き✨ (12月14日 21時) (レス) id: 16a26e8c98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2023年11月22日 22時
