159 計り知れない ページ29
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Bd「小学生になったら、夜は子供と一緒に居てやりたいからって一度辞めたわ。私も独立して暫く会わなかった」
カラオケが始まる。おじさんの歌声に、手拍子が重なる。
Bd「で。風の便りで、あの子が戻ってるって聞いてね。ここへ来たら先代から受け継いでママになってたの。男の子は中学を卒業する頃って言っててね、やっぱり言うのよ、苦労はさせたくない。これからもっと、お金が必要って…」
古いマジックボールのカラフルな光が、私達のテーブルを紙吹雪みたいにチラチラ通りすぎる。
Bd「よく話してたわ…息子が大学まで一貫の…立派な中学に通ってるって。………あそこ、お金持ちとまではいかないけど、母子家庭で通わせるのは、並大抵じゃないわよね」
考えた事も…なかった。確かに学校の近く、ジミンやテヒョンくんの住む住宅街は、お金持ちとまではいかなくても、それなりの家が建ち並ぶ場所だった。
知る限り団地だったのはジョングクくんくらいで
ジュンギの家も広かった、ナムジュン先輩はいつもブランド物のマフラーで海外の美術館に行った話をしてた。私の家庭だって…両親が居て、貧乏とは無縁だった。
JK「知ってました」
ジョングクくんが小さく言った、知ってましたの意味を考える。何とも言えない胸の…痛みに似たつっかいが、刺さった。
Bd「寂しい想いを…させてる。って泣くのよ。酔っぱらうと」
JK「…はい」
強くて凛としたオンマの、生きた道。
優しくて、暖かくて、苦しい道。
そこで育った、ジョングクくん。
とても私には解り得ない……二人の道。
JK「まだ適当に遊びたいから、大学行くって言った」
Bd「聞いたわ、怒ってた。人生舐めてる！ってね、フフン」
JK「めちゃめちゃ怒ってたっす……そんなだったら、大学なんか行く意味無い…って」
勝手に私が描いてきたジョングクくんのオンマ像。その全てが、間違ってたって自分の浅はかさが恥ずかしくなる位だ…。
大切な大切な我が子を、誰の力も借りず真っ直ぐ一生懸命に、育てた女性。その愛の元、真っ直ぐ一生懸命に育ったジョングクくん。
互いに寂しく、だけど強く生きた、母と子。
少し不器用で、いつも自分より誰かを優先しちゃう、優し過ぎるジョングクくんが
JK「強い人です。…誰よりも。いつも綺麗に咲く大きな、花です」
ジョングクくんの顔は見えないけど
真っ直ぐなジョングクくんの瞳が想い浮かんで
涙がツー…っと流れてた
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ムンバイ(プロフ) - ホソク兄さんとのやり取りをめちゃくちゃ求めてる自分が居る。 (2月24日 18時) (
レス) @page13 id: 473ae39a9f (このIDを非表示/違反報告)
(名前)まろ(プロフ) - ハヂメまして。ひっそりといつも楽しく拝見させて頂いております。変態なのに切ない、素晴らしいお話です。引き続き楽しみに拝読させて頂きます。お身体に気を付けて執筆お願いいたします。 (2月1日 21時) (レス) @page50 id: 9c3c554a02 (このIDを非表示/違反報告)
Nonno(プロフ) - あ~たまらん。もぅ遠慮なしのじょんぐくの変態っぷりが気持ち良くてランジェリーショップの店員になりたいパジャマだってホレホレこれだろ？ってやつ出してあげる！ (1月3日 12時) (レス) id: d18fc54fcc (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 可愛い2人をたのしみにしてます✌︎王様じゃんぷさま良いお年を〜✌︎ (12月27日 17時) (レス) id: 3caf547fd7 (このIDを非表示/違反報告)
キャベツ(プロフ) - JK、ド変態なんだけどやっぱりカッコイイし愛がいっぱいなのが良き✨好き✨ (12月14日 21時) (レス) id: 16a26e8c98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2023年11月22日 22時
