151 過去を流す涙 ページ21
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幸せな、未来。
ジョングクくんの言葉に、やっぱり鼻の奥がツンと痛む
まるで私がジミンとの道を選ぶ未来があるみたいに。それに傷つかない予防線を張るように笑う
JK「ヒョンがAさんを呼ぶと、Aさん笑ってるんだろうなーって。喜べ、って思ってる自分がいて」
声の方に顔を向けられない
JK「もう今はあの頃じゃないのに。ハハ、おかしいっすよね」
別れよう。って言ったのは、ジミンで。サヨナラのあといつまでも手を離さなかったのも、ジミンだった。
思い出すと胸が、痛い。色褪せた思い出を…閉じる。痛いのは、未練とか、まだ好きとか、そんなんじゃない。
大切な初恋の最後のページだからだ。
無理矢理に笑うジョングクくんが車線を変更しながら私を見る
JK「何回も言ってるっすよね、Aさんには泣かない道を歩いて欲しい。Aさんの涙は、大っ嫌いです。だから俺は、Aさんが幸せなら、幸せっすよ？」
勿体ない程の愛の言葉
言い聞かせる様に紡ぐ言葉
叶わない想いを守ろうとする、言葉
JK「どんな道を選んでも、俺を傷つけてるとは思わないで」
ジョングクくんの大嫌いな涙が
頬に流れて急いでぬぐう。
JK「自分が傷つくのは、慣れてます。Aさんが傷つくのは、いつまでも慣れません」
「もう、わかったから…」
例えば私が、右に行きたいって言えばジョングクくんは左に行きたくても、右に行くような人。優柔不断とか、意思がないとかじゃなくて。右に行きたい私についていく事を迷わず選ぶ人。そしてそれが幸せな自分の選択だと、ハッキリ言えるような人。
JK「Aさんは幸せな未来を、ゆっくり見定めて選べばいっす」
私が私らしく生きるのが一番だと
心から想ってくれる…人だ。
JK「その未来に、誰が居んのかなあって。聞いてます？」
窓の外を眺めながら、頬に流れ続ける感情を何度もぬぐう。溢れて溢れて、止まらない。
JK「さっきから。どっち向いてんすか。今怒涛の口説き文句連発中っすよー」
なんで笑うんだよ。
背中を向けたまま。
涙で滲む夜の街を、この景色を私は忘れない。
ジョングクくんの口説き文句達を胸にしまってずっとずっと色褪せないように、残しておきたい。
涙で流すのは、過去だけだ。
JK「コンビニ寄るっすか？って。なんでそっちばっか向……」
肩に触れて振り向かした私の顔は
どんなだった？
「ジョング…クくん……」
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ムンバイ(プロフ) - ホソク兄さんとのやり取りをめちゃくちゃ求めてる自分が居る。 (2月24日 18時) (
レス) @page13 id: 473ae39a9f (このIDを非表示/違反報告)
(名前)まろ(プロフ) - ハヂメまして。ひっそりといつも楽しく拝見させて頂いております。変態なのに切ない、素晴らしいお話です。引き続き楽しみに拝読させて頂きます。お身体に気を付けて執筆お願いいたします。 (2月1日 21時) (レス) @page50 id: 9c3c554a02 (このIDを非表示/違反報告)
Nonno(プロフ) - あ~たまらん。もぅ遠慮なしのじょんぐくの変態っぷりが気持ち良くてランジェリーショップの店員になりたいパジャマだってホレホレこれだろ？ってやつ出してあげる！ (1月3日 12時) (レス) id: d18fc54fcc (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 可愛い2人をたのしみにしてます✌︎王様じゃんぷさま良いお年を〜✌︎ (12月27日 17時) (レス) id: 3caf547fd7 (このIDを非表示/違反報告)
キャベツ(プロフ) - JK、ド変態なんだけどやっぱりカッコイイし愛がいっぱいなのが良き✨好き✨ (12月14日 21時) (レス) id: 16a26e8c98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2023年11月22日 22時
