146 どうして…。 ページ16
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出口に向かう。ラテ片手に歩いてるとジョングクくんが、空いた手にそっと触れてキュッと掴んだ。
JK「Aさんの手のホクロの位置は、生命線の上。生命線のホクロは人に掴んで貰った方が運気が上がるんだって」
「…ほんとぉ？いつ調べたの」
JK「年下の男に掴んでもらうと尚更っす！フフッ」
ほんとなの？信憑性ゼロだよ…って思うけど本当かどうかなんてどうでも良かった。手を繋ぐ理由を作ったジョングクくんが照れながら笑う
ビルを出て駐車場まで歩くと、外は相変わらず寒くて繋いだ手が冷たい風にあたる。それを察したジョングクくんが繋いだ手をジャケットのポケットに突っ込んで「さむ！」ってハニカむ。
ポケットの中でギュゥ…と手が握られる。
鼻が少し赤くてほっぺも少し、赤い。
私のほっぺも…赤いと思う。
ジョングクくんらしい歩き方の足音が、ジョングクくんらしい大きめの靴が、アスファルトを鳴らした。
ジョングクくんが育てた、小さなつぼみが
ふたつ重なった愛が
暖かいポケットの中で
ふんわり咲いてしまいそうだった。
包まれる手の感触。胸がいっぱいで
何でもない今日は、私の大きな一歩だと思った。
嬉しくなって…ちょっとだけ泣きそうにもなる
私の幸せは掴まれる。
もう、振り返らない。
ジョングクくんだけをみて
私の人生の続きを、歩きたい。
TH「さむ〜っ、早く支払いして車入ろっ」
JM「小銭が寒くて取り出せないの」
JK「っ…」
駐車場の支払い機に目を向けたら「えっ…」と声が出てしまった。声が出たのは目の前に二人が居たからじゃなかった
TH「今どき携帯かざしてピッてするアレあるでしょ！？」
JM「それがあるならそっちがソレしてよ」
ジョングクくんがポケットの中の私の手を
雑に外に投げ出したからだ…
突然、寒い世界に放り出された手が、行き場を無くして冷たくなる。
北風にあたる手が物凄く、痛い。
じゃなかった。物凄く痛いのは左胸だ…
TH「あっ！グガとAちゃんだっ！」
JM「待って、気まずいんだけど」
TH「コラ！久しぶりに四人で顔合わすのになんてことゆーのっ！ねぇ」
JK「っすね」
財布を取り出したジョングクくんは小銭を探りながら二人の元に自然に近づく。
JK「んと、寒いっすね」
TH「うん。寒すぎ！」
JM「そっちはアツいんじゃないの？」
JK「…ハハッ、何言ってんすか。勘違いしないで下さいよ、ジミニヒョン」
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ムンバイ(プロフ) - ホソク兄さんとのやり取りをめちゃくちゃ求めてる自分が居る。 (2月24日 18時) (
レス) @page13 id: 473ae39a9f (このIDを非表示/違反報告)
(名前)まろ(プロフ) - ハヂメまして。ひっそりといつも楽しく拝見させて頂いております。変態なのに切ない、素晴らしいお話です。引き続き楽しみに拝読させて頂きます。お身体に気を付けて執筆お願いいたします。 (2月1日 21時) (レス) @page50 id: 9c3c554a02 (このIDを非表示/違反報告)
Nonno(プロフ) - あ~たまらん。もぅ遠慮なしのじょんぐくの変態っぷりが気持ち良くてランジェリーショップの店員になりたいパジャマだってホレホレこれだろ？ってやつ出してあげる！ (1月3日 12時) (レス) id: d18fc54fcc (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 可愛い2人をたのしみにしてます✌︎王様じゃんぷさま良いお年を〜✌︎ (12月27日 17時) (レス) id: 3caf547fd7 (このIDを非表示/違反報告)
キャベツ(プロフ) - JK、ド変態なんだけどやっぱりカッコイイし愛がいっぱいなのが良き✨好き✨ (12月14日 21時) (レス) id: 16a26e8c98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2023年11月22日 22時
