112 あたためます ページ26
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ひとしきり笑ったあと行くあてが無かったから、近くのコンビニの明かりに自然と二人の足が向いた。
とても綺麗な月がコンビニの上に浮かんでる。
その下を歩くジョングクくんの背中を眺めながら歩くと、急に振り向いて「酔い冷ましに珈琲買いましょ」って言われたから、あ！と声が出た
「私っ…、鍵だけ持って、財布持ってくるの忘れた！」
JK「あ…俺も。………でもポケットに小銭はあったか…も」
「二人分…！ある？」
ポケットをごそごそして取り出された小銭を二人で覗き込む…
JK「ああ…」
「少な…」
子供のお駄賃にもなんないくらいの小銭…
「大人二人で珈琲買えないなんて事、ある？」
JK「ありましたね。今がそれです」
「ハァ…。どこまで馬鹿なんだよ私達」
JK「どこまでも馬鹿ですね、ちゅうするトコ妹に見られて手ぶらで抜け出して、行くあてがない。車のキーもないし、それに凄く寒い」
……ちゅう…。一連の流れを言葉にするなよぉ！
JK「とりあえず、1本なら買えるっす」
ジョングクくんと、コンビニ。色々思い出すなぁって思いながら、ひとつだけ一番安い珈琲を買えてコンビニを出る。
北風がひゅうっとふいて落ち葉が誰も居ない駐車場に舞う。
さっそく買った珈琲にストローをさして「どうぞ」と差し出された。
「いいよ、ジョングクくん、のんで」
そ？って言って、ちゅぅ…と飲むジョングクくん。足を止めてそれを眺める。
うんうん…って美味しいのか、珈琲を見つめながら目をくりくりさせて、うなずいた。冷たい珈琲のストローを咥えながら「ブラック…」って呟いた息が白い。
ジャケットが薄くて、手とかすっごく…寒そうだ。
「ね、寒くないの？」
JK「俺？まあ、冬っすからね」
「手袋持ってくれば良かったぁ」
JK「手、寒い？」
「寒い！」
そう言うと飲んでた珈琲をビニール袋に戻して近づいてくる
JK「手。かして」
両手を出した。私の手を掴んだジョングクくんが、そのまま手を口元に持ってって、ハアアっと熱い息をかける
「あたためます。」ってハアア‥ハアアァ‥とうつむいて息をかけながら、上目遣いでニコッと笑う
JK「あったかい？」
顔のまわりに真っ白な息が浮かんで、消える…手のひらが暖かくて、蒸気で湿った。恥ずかしくってマフラーに顔をひっこめる。うぅ…
そのまま私の両手を眺めたジョングクくん。
JK「あ。Aさん手のひらにも……ホクロあるんすね」
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pumpkin(プロフ) - 132話。何回反芻してもキュンがとまらない。やばい。ホルモンでっぱなし。ありがたいw (11月21日 9時) (
レス) @page46 id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
ukin(プロフ) - 冴えない〜からずっと好きで追ってます。もう王様じゃんぷさんのお話無しじゃ生きられない体になってしまいました（）どんな展開になっても大好きでい続ける自信しかないので思う存分書きたいものを書いてほしいです！！愛してます！！ (11月20日 22時) (レス) @page47 id: 2b97c789e4 (このIDを非表示/違反報告)
momosaku5201(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます!このシリーズのJK大好きです!お忙しい中こんな素敵なお話書いてくださりありがとうございます！ (11月20日 12時) (レス) @page47 id: 965619d424 (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin(プロフ) - 本当…大好きです。この世界観。高校の頃からのちょっと重たいくらいのJKの気持ちが10年熟成されてあらゆる形で現れてるのが堪りません。純とエロと変態が織り混ざってるJK最高だし、翻弄されてるようで振り回してる主人公ちゃんもほんと好きです (11月20日 7時) (レス) id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - たくさんお話書いてくださってありがとうございます！ちなみに私は変態チックなJKの潜んだたまにオラオラモブっ気が出ちゃってるスパダリクールJKが好きなので選べませーん！(大声) (11月20日 1時) (レス) @page47 id: 8d628f2aca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2023年11月3日 9時
