109 両手が絡まる ページ20
.
言葉を探すジョングクくんの
探す言葉の全部を、聞かせてほしいと思った
何を考えていて、何を想ったのか、心の中身まで全部
ジョングクくんの育った物語りも全部全部
知りたいな…って純粋にそう、思った。のに
JK「Aさん、酔ってる？」
ジョングクくんが近づいてきて、私の缶に手を伸ばす。その声が甘えたに変わる。途端に胸がドキドキ…動き出した
「ちょっと酔ってるよ…」
JK「酔ってない。って言わないんだ。まだ酔ってないっすね？」
綺麗な瞳で微かに笑ってビールを持ち上げる。「もっと飲んで」って口元に当てられて「ンンっ！」と声が出た。角度を変えた缶から、ダラダラとビールが喉に流される
JK「……俺のコト。知りたいの？」
無理矢理飲まされたビールが、口の隅からツー…と流れる
喉の横を通る血管がドクドクして、切れそう…
JK「…俺も。Aさんのコト。もっと知りたい」
自分の口元を親指でなぞって拭いたジョングクくんが
その親指で私の口元に垂れたビールも拭う。
そのまま親指を、あむ…。と舐めて「ビールにが…」って笑った。
JK「ハイ。味見係さん…」
その親指は、私に向けられる。
ジョングクくんが満足そうに私の口を眺める。溶けるように垂れた二重瞼に…吸い込まれそう…
その眉間に一瞬キュと力が入ったのは
私が親指を……パクっ…と、咥えたから。
JK「ああ。ほんとにしちゃう…」
親指が奥に入ってくる
「ンッ…」
JK「もっと、知りたい。俺のはどーゆー感情か、言ってもいい？」
「……らめ…」
JK「なんで？同じじゃないの？」
唇に引っかけられた指。お酒が回る体がドクドク熱くて、心臓が何度もきゅん…きゅんと刺される。
反対の左手が肩に触れて、そのまま腕を撫でながら指先まで滑って、指同士が絡まる
「…私は…話を…、話が…したい…だけ」
JK「俺は何すると思ってんすか…？フフ、なに？」
もう一度。ジョングクくんが自分の親指をペロッと舐めた。
JK「…おいし」
その右手が反対側と同じように恋人繋ぎで絡まる。耐えられなくて、ゆっくりヨギボーに寝転んだ…
両手を前に出した私の手は、私に股がってきたジョングクくんの両手と、しっかり目の前で絡まり合う。
はああぁ…苦しい。
身体が苦しさから解放されたいって叫んでる
ジョングクくんが私を見下ろす。
二人の間で両手がコネコネ、絡み合う。
JK「……次の味見は、目。閉じて」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 727人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
pumpkin(プロフ) - 132話。何回反芻してもキュンがとまらない。やばい。ホルモンでっぱなし。ありがたいw (11月21日 9時) (
レス) @page46 id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
ukin(プロフ) - 冴えない〜からずっと好きで追ってます。もう王様じゃんぷさんのお話無しじゃ生きられない体になってしまいました（）どんな展開になっても大好きでい続ける自信しかないので思う存分書きたいものを書いてほしいです！！愛してます！！ (11月20日 22時) (レス) @page47 id: 2b97c789e4 (このIDを非表示/違反報告)
momosaku5201(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます!このシリーズのJK大好きです!お忙しい中こんな素敵なお話書いてくださりありがとうございます！ (11月20日 12時) (レス) @page47 id: 965619d424 (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin(プロフ) - 本当…大好きです。この世界観。高校の頃からのちょっと重たいくらいのJKの気持ちが10年熟成されてあらゆる形で現れてるのが堪りません。純とエロと変態が織り混ざってるJK最高だし、翻弄されてるようで振り回してる主人公ちゃんもほんと好きです (11月20日 7時) (レス) id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - たくさんお話書いてくださってありがとうございます！ちなみに私は変態チックなJKの潜んだたまにオラオラモブっ気が出ちゃってるスパダリクールJKが好きなので選べませーん！(大声) (11月20日 1時) (レス) @page47 id: 8d628f2aca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2023年11月3日 9時
