247 最後の笑顔(TH) ページ47
.
A「日曜日って仕事する?」
TH「しないよ。あ、Aちゃん見て?これ初めて僕がした、プレゼンの資料だ!懐かしい〜…」
今日の書庫はAちゃんと同じ棚だから、テンションが上がっちゃって、凄く楽しい。
A「ジミンは?」
TH「ジミン?ああ、日曜に仕事?しないんじゃない。」
何気なく返した答えに、ハッとする
TH「あっ!する!ジミンはする!ジミンは日曜も仕事する!」
A「…用事があるんだって。私と会う前に」
TH「それは!それは…ほんとに、仕事。」
A「ほんと?」
TH「ジ、ジミンだよ?心配する必要…ない」
A「ジミンだから心配なの。テヒョンとジミンだから」
TH「しないしない浮気なんて絶対しない!」
A「浮気?」
TH「浮…じゃなくて、僕とジミンは女の子には何もしない!って色々してたけど…でも浮気はまだしてない!あっ、まだってそういう意味じゃなくて、あっと…」
A「…何でそんなに焦るの?」
これじゃAちゃんが、ますます不安になるだけだ
TH「あ!付き合った事だし、プレゼントでも買いに行くのかも、Aちゃんに。サプライズだから隠してる、そんな気がするっ、絶対そうだ!」
嘘じゃない。事になるはず
うまくいく、はず。
TH「ジミンは…。ジミンはAちゃん以外、興味ないよ。わかる、ずっと一緒に居るんだから。ね?」
頭をわさわさと触ると、社内一ダサくて間違いないAちゃんが、とびきり可愛い上目遣いで僕を見た
A「ジミンを、信じてる。」
ありがとう、テヒョン。そう付け足して、笑った。
その僕に向けたその笑顔は、初めて笑ったあの相合い傘の中のあの日と変わりなくて。
最初にAちゃんをちゃんと見たのは、ジミンがしつこく目で追ってたとてつもなくダサい子で。
ポルシェに乗り込む不釣り合いな彼女だった。
そのポルシェのお姉さんは、とっても綺麗で。
それがAちゃんだって気付いた時には、もうジミンはとっくに恋に堕ちてたよね。
正直、何でジミンより先にAちゃんを見つけられなかったんだろうって思った事もあったけど。
今思い返せば、二人は沢山僕を驚かせて、随分楽しい青春時代みたいな大切な時間をくれたなって。
多分これが。
僕にAちゃんが向けてくれた
最後の笑顔だったと思う。
TH「僕が保証する。信じてあげて?僕の大切な、親友だから。」
.
2439人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
王様じゃんぷ(プロフ) - BtJuminaさん» ありがとうございます。JKボスを忘れないで待ってて下さい😜最終章でお待ちしてます! (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 凛さん» 希望とは…はて?笑。ファイナルで待ってます。先に謝ります!ずっともれなくこのお話らしく…辛くてごめんなさい😛最後に、いつも本当に有り難うございます😭 (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - maiさん» もぎ取るって笑いました🤣全力応援…(涙)是非懲りずにラストまでかまって下さい。待ってます! (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 7neanooonさん» 一途じゃないのに一途。笑。まさにその通りです。ファイナルで待ってます(‐人‐) (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - nnonnoさん» アアア…こんな辛い話。笑。最後までお付き合い宜しくお願い致します😭 (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:王様じゃんぷ | 作成日時:2022年10月16日 12時