235 先約は私です。 ページ35
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ランチに向かう人の動きが騒がしくなる部署に戻ってデスクの上を片付ける。
「さっきの…見ちゃいました？」
話しかけられると思ってた。
平常心、平常心…。
「テヒョンさんにかくまわれて。大事にされてますね」
見たって？何？
テヒョンにって、何？
そう思うけど
気にしない。焦っちゃ駄目。
「見てないか…。残念」
A「…よくわからないけど、私は関係ないから。全然…」
「先輩。私、ジミンさんと寝ましたよ？」
片付ける手が止まる。
「今、いつ？って思いました？いつだっけ。親睦会のもっと前かな…」
わかってたつもりだった。
「あ。さすがに余裕じゃない感じですか？」
でもその言葉は、予想より遥かにダメージが大きい。
ジミンは、そういう人。
わかってる。
今は違っても、そういう人だって。
知ってた事なのに心臓が痛くて、声の先と視線を合わせられない。
「ジミンさんって、いい匂いがして、冷たいのに優しくて、いじわる…」
A「し、知らない！辞めて！私そんな関係じゃないから」
「先輩で遊ぶの楽しいんだって。言ってましたよ。」
A「遊ぶって…別に遊ばれてないし！」
「真剣だし。って？じゃあ日曜日、デートに誘ってみて下さい。」
こんな挑発に、乗ってはいけない。
「先約は……私です」
重ねた書類の束が、パラパラと手から滑り落ちる。
見開いた私の目に映る、無表情の彼女。
焦ったらこの子の思うツボだから。焦りたくない。
なのに、言葉が出ない…
足元に落ちた用紙を拾う為しゃがみこんだら、
同じようにしゃがみこんで、私の紙切れをひらりと拾い上げた。
「先輩純粋そうだから、教えてあげます。仕事。って言い訳する男は大概、浮気してますよ」
立ち上がり、掴んだ紙を私に差し出す。
「あと、やけに優しくしてきても浮気です。急なプレゼントとか、ふふ」
受け取る紙が小刻みに震える。
「まあプレゼントなんて、ジミンさんはしないか。ジミンさんと会っても……やることなんて一つしかないですもんね？ジミンさんの頭の中なんて。仕事しかないし。真剣になるのは仕事だけ」
裏切られたってかまわない。信じられるわけがない。
そう思って始まったのに。
「女は、体だけですよね」
ジミンに逢いたい。
私にだけくれる優しい温もりを、
今すぐ信じ合いたいよ。
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王様じゃんぷ(プロフ) - BtJuminaさん» ありがとうございます。JKボスを忘れないで待ってて下さい😜最終章でお待ちしてます！ (2022年12月1日 18時) (
レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 凛さん» 希望とは…はて？笑。ファイナルで待ってます。先に謝ります！ずっともれなくこのお話らしく…辛くてごめんなさい😛最後に、いつも本当に有り難うございます😭 (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - maiさん» もぎ取るって笑いました🤣全力応援…(涙)是非懲りずにラストまでかまって下さい。待ってます！ (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 7neanooonさん» 一途じゃないのに一途。笑。まさにその通りです。ファイナルで待ってます(‐人‐) (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - nnonnoさん» ｱｱｱ…こんな辛い話。笑。最後までお付き合い宜しくお願い致します😭 (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2022年10月16日 12時
