234 逆光のまどぎわ ページ34
.
TH「Aちゃんっ！！！」
不自然にAちゃんの前に立ちはだかる。
その視界をふさぐように、焦りながら両手を肩まで上げて、覆い被さる勢いでAちゃんをとおせんぼした。
TH「そうだ！そうそう、お手洗い！お手洗い行こ！」
A「……？。行って、私は」
TH「わっ！だっ、駄目っ！」
僕の腕の下をすり抜けようとするAちゃんの肩を掴んだ
TH「手洗い！！あっち！」
両方の肩をつかんで、くるりと方向転換させる。
A「私、いかないよ？」
TH「だめ！！手を洗った方がいい、すっごく汚いから」
A「……汚いの？」
自分の手を眺めて、そのまま真後ろにいる僕を見上げる。
TH「ふ、ふり向いちゃ駄目だよ。」
強引にその肩を押しながら、歩く
A「テヒョン、自分で歩けるよ？押さないで。」
そのままお手洗いに繋がる廊下を曲がる
TH「こっち！よーく手を洗って！入念に！」
A「う、うん？わかったよ。」
Aちゃんが入っていくのを確認して、安心する。
とりあえず、セーフ…
そ、それより何！
急いで廊下にもう一度確認しにいく。
壁に手をついて顔だけをそっと出す…
窓際にいるのは、やっぱりジミンだ…
外は凄く晴れていて、真っ白なフロアの窓からの光が眩しい
逆光の中に、珍しくストライプのスーツを着たジミンと、顔一つ分小さい背丈の、まん丸い眼鏡をした女の子…
何あれ…。
二人だけの世界に入っちゃってるし…
女の子の腕をしっかり握って、至近距離で話す。
あんなにも、見つめ合っちゃって…
上目遣いの女の子がジミンに笑いかけて
ジミンは笑わずに掴んだ腕を離した。
そのまま部署に戻るジミン。
……良かったぁ
って、良くない良くない。僕が居ないと修羅場になる所だった！
まあ、Aちゃんは…
怒ったり騒いだりしないだろうけど。
だけど、あんなの。すっごく傷つくよ？
あとで事情聴取とお説教だな……って思ってると肩を後ろからトントンと叩かれる
TH「Aちゃんっ…も、もう洗ったの！？」
A「うん。洗ったよ？テヒョンは？」
TH「あー、洗った、洗って待ってた。」
A「じゃあ、私、行くね？」
TH「あ、う、うん。」
A「テヒョン」
TH「ん？」
A「ジミンに言っといて、屋上で待ってるって。」
にっこり笑ったAちゃん
TH「うん。言っとく。僕からちゃんと、絶対キツく言い聞かせとく！！」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2438人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
王様じゃんぷ(プロフ) - BtJuminaさん» ありがとうございます。JKボスを忘れないで待ってて下さい😜最終章でお待ちしてます！ (2022年12月1日 18時) (
レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 凛さん» 希望とは…はて？笑。ファイナルで待ってます。先に謝ります！ずっともれなくこのお話らしく…辛くてごめんなさい😛最後に、いつも本当に有り難うございます😭 (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - maiさん» もぎ取るって笑いました🤣全力応援…(涙)是非懲りずにラストまでかまって下さい。待ってます！ (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 7neanooonさん» 一途じゃないのに一途。笑。まさにその通りです。ファイナルで待ってます(‐人‐) (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - nnonnoさん» ｱｱｱ…こんな辛い話。笑。最後までお付き合い宜しくお願い致します😭 (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2022年10月16日 12時
