231 不快な柔らかさ ページ31
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「お疲れ様です…」
JM「お疲れさまぁ。」
書庫に二人を残すのはすっごくすっごく嫌だったけど、そこに僕の仕事は無かったし
二人は書類棚ひとつ挟んだ場所同士、他愛ない会話をしながら仕事をしていたから、仕方なく部署に戻った。
テヒョンももうすぐしたら戻るって言ってたし、窓際で１人珈琲を飲む。
「ジミンさん、あの…」
今挨拶を交わした子が、僕の前で足を止める。
可愛い丸眼鏡をした幼い感じの子。
ふわっと香る甘さに、優しく、笑顔を返す。
JM「なぁに。どうしたの？」
そう言えば久しぶりだなって思う。
こんな風に女の子と話すの。
全然、A以外視界に入らなくなってたから。
「あの。私の事…わかりますよね？」
あ。さっき声、かけられた子？
JM「あーっと…どこの部署の子だっけ？」
「本気で言ってます？」
JM「ごめんね、営業部以外全然、知らなくて」
こんなおとなしそうな子、覚えてるわけないし。
だいたい僕の記憶に残るのは一人しか居ない。
「……いつもこっちばっかり見てるのに？本気で私…知りませんか？」
JM「見てる？僕、見てたっけ？」
見てるわけない。
僕の目に映るのも、一人だけなの。
「私。A先輩の…隣の席です」
JM「ふ〜ん。……で？」
目の前の名前も知らない女が、僕の目付きを変化させる。
胸に広がる黒い予感。
Aに対しての五感はよく働くから、僕。
「ジミンさんの大切な…A先輩の事。私もずっと見てます。知ってますよ？」
男であろうと女であろうと、Aの名前を出されると、脳の血管はピキピキと音を立てる。
で？だから、
JM「なに？」
何が言いたいわけ？
「ジミンさん私と、過ごして下さい。」
JM「僕が…君と。答えは、わかってるはずだよね」
「過ごして下さい。ジミンさんの時間を下さい」
幼く見えたその体を近付けて、僕の右腕にふわっと抱きつく。
「…女の子は大好きですよね？」
JM「何するつもり…？」
「二人で過ごしてですか？」
JM「…それを断ったら、だよ。」
確かに女だとはっきりわかるその体を、僕の腕に当てたまま、丸いメガネの中の上目遣いがこっちに向く。
その視線を見下す
JM「女だってのは、よくわかった。」
「…ふふ」
黒い予感はもう、予感なんかじゃない。
JM「ね、…離れて？」
「先輩が帰ってきちゃいますね…」
腕から感じる不快な、柔らかさ。
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王様じゃんぷ(プロフ) - BtJuminaさん» ありがとうございます。JKボスを忘れないで待ってて下さい😜最終章でお待ちしてます！ (2022年12月1日 18時) (
レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 凛さん» 希望とは…はて？笑。ファイナルで待ってます。先に謝ります！ずっともれなくこのお話らしく…辛くてごめんなさい😛最後に、いつも本当に有り難うございます😭 (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - maiさん» もぎ取るって笑いました🤣全力応援…(涙)是非懲りずにラストまでかまって下さい。待ってます！ (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 7neanooonさん» 一途じゃないのに一途。笑。まさにその通りです。ファイナルで待ってます(‐人‐) (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - nnonnoさん» ｱｱｱ…こんな辛い話。笑。最後までお付き合い宜しくお願い致します😭 (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2022年10月16日 12時
