225 ふたつの影(JK) ページ25
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暗い車内にヌナの影。
ヌナが過去の話をするのは本当にめったに無い事だから、胸が凄く凄く痛んだ。
俺の口からは一度も誰にも言ってない、話。
ヌナは俺と同じ、家族は居ない。それだけでいいのに、言わなくていいのに…
加害者だとか、そんなのヌナには関係ない。
俺達には、…関係ない。
ヌナは、この話をする時は必ず凄く泣くのに。
俺にだから泣くんだね？
被害者だとか、そんなの全部、消してしまいたい。
ヌナの横顔は、今のヌナの心境を俺に教えるみたいに、運転席を優しく見つめてた。
乗り越えなきゃね、って言い合ってきたのに。
ヌナはもう乗り越えちゃったの？
ジミニヒョンが居ると、簡単だった？
今日ずっとヌナの顔はヒョンの方にしか向いていなくて。
俺はずっとヌナを見ていて。
ヒョンは俺ばかりを気にしていたよね。
信号で車がゆっくり止まる。
運転席を見つめる、甘えた猫みたいな、ヌナ。
運転席から伸びた腕が、ヌナの髪を優しく撫でる。
JM「話してくれてありがとう」
撫でられる頭を気持ち良さそうに傾けて、物欲しそうに見つめ続ける。
ヌナの横顔に近づく、その横顔。
２つの影は、赤信号に照らされながら
重なり合った。
少しだけ唇を離したヌナが、甘く囁く
A「…もう一回」
ジミニヒョンが角度を変えてヌナに優しく重なる
JM「もう十分、大切にしたと思うんだけど」
薄く開いて見た、ぼやけた二人の時間。
JM「…今日もこのまま帰さなきゃ、だめ？」
顔を左側にそむけて、本当に寝たふりをした。
JM「…いつになったら、お預け期間終わるの」
A「ふふ」
JM「飼い殺されてる。死にそー。」
ヌナの事。知らない事なんて無かったはずなのに。
こんな風に色っぽく甘えるヌナを見たのは、初めてだった。
A「……好き」
車内に小さく響いたヌナの声。
二人の時間は、俺が知るドラマの中の男女よりずっと大人で、
そこに居る二人は、俺の予想より遥かに甘い。
このまま、眠ってていたい。
俺が付けた傷なんて、この二人の焦らしの時間に過ぎないんだから。
A「…ジミンは？」
JM「…Aの何倍も」
A「…ほんとかな」
JM「確かめたい？なら朝まで一緒に居て」
もしも一人だけ消し去る事が出来るスイッチがあるなら
A「ふふ」
JM「笑ってごまかす？可愛い悪魔だ。」
そうだな…
今の俺は、迷わず俺を選ぶよ。
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王様じゃんぷ(プロフ) - BtJuminaさん» ありがとうございます。JKボスを忘れないで待ってて下さい😜最終章でお待ちしてます！ (2022年12月1日 18時) (
レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 凛さん» 希望とは…はて？笑。ファイナルで待ってます。先に謝ります！ずっともれなくこのお話らしく…辛くてごめんなさい😛最後に、いつも本当に有り難うございます😭 (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - maiさん» もぎ取るって笑いました🤣全力応援…(涙)是非懲りずにラストまでかまって下さい。待ってます！ (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 7neanooonさん» 一途じゃないのに一途。笑。まさにその通りです。ファイナルで待ってます(‐人‐) (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - nnonnoさん» ｱｱｱ…こんな辛い話。笑。最後までお付き合い宜しくお願い致します😭 (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2022年10月16日 12時
