220 ジミニヒョン。 ページ20
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到着したのは、二人がよく行くお店らしい。
ジョングクはあのあと大人しく座ってたけど、知ってる歌が流れると口ずさんだ。
僕、その歌声にびっくりしたんだけど。
容姿も完璧なのにね?
そのバラードにうっとり聴き入るAの隣でイライラするはずが、僕までうっとり聴き入ってしまった。
A「ジョングクの歌声、ほんと好き。」
ジョングクの表情は見えなかった。
僕も歌には自信があるんだけど。
全米で大ヒットした、どこかのアイドルグループのメインのパートをジョングクが歌い出すから、
その高音のハモりを僕が歌って
僕達の歌声に、Aは窓の外を眺めながらリズムに合わせて首をゆらゆらさせた。
Aに聴いて欲しくて、褒めて欲しくて、時折Aを見ながら歌った。
僕の歌声だって、負けてないんだから。
入った店内はとても雰囲気があって、認めたくないけど二人は、周りの目を釘付けにする、どこから見ても完璧なカップルだった。
ジョングクは常連らしく挨拶をして、Aも慣れた様子で会釈をする。
なんか、僕だけアウェイな感じ?
見慣れない奴を見る様な視線が刺さった。
四人がけの席に案内される。
僕は右側に、ジョングクは僕と向かい合って、左側に腰かける。
目の前のジョングクと目が合った。無表情の僕達。
…A、どっちに座る?
Aは、そのまま自然に僕の隣に座る。
ジョングクと合ったままの目を細めた。
僕の、勝ち。
JK「ねえ、ジミニヒョンっ、」
突然のその呼び方に、胸で何かが弾けるみたいにドキンとして目を丸くする。
首を可愛くかしげる、目の前のジョ…弟に返す言葉を探して口元がもごつく。
JM「なあに。……ジョングガァ」
精一杯に、優しく笑う。
僕もこんな感じで、呼べばいい?
Aは僕達二人の関係に微笑ましく優しい笑顔を向けて、目の前の男もキラキラした瞳で笑顔を作る。
僕うまく、笑ってる?
体験したことがない、複雑な感情が渦を巻く。
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王様じゃんぷ(プロフ) - BtJuminaさん» ありがとうございます。JKボスを忘れないで待ってて下さい😜最終章でお待ちしてます! (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 凛さん» 希望とは…はて?笑。ファイナルで待ってます。先に謝ります!ずっともれなくこのお話らしく…辛くてごめんなさい😛最後に、いつも本当に有り難うございます😭 (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - maiさん» もぎ取るって笑いました🤣全力応援…(涙)是非懲りずにラストまでかまって下さい。待ってます! (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 7neanooonさん» 一途じゃないのに一途。笑。まさにその通りです。ファイナルで待ってます(‐人‐) (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - nnonnoさん» アアア…こんな辛い話。笑。最後までお付き合い宜しくお願い致します😭 (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:王様じゃんぷ | 作成日時:2022年10月16日 12時