218 三人で過ごす夜 ページ18
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あれから数日。
毎朝ヌナはあいつのお弁当を用意して、俺がお迎えに行くと甘い香水の匂いがした。
自分の部屋に入って暫く電話をしたり、
打ち込む内容を考え込みながら携帯とにらめっこしたり、
俺の知らない所で、俺に隠す事なく、順調にあいつとの新しい毎日を過ごしている様だった。
いつになったらLAに行く事、ヌナに言うんだろう。
時間が経てば経つ程、ヌナを傷つけるのにね?
JK「ヌナ〜。お迎えが来ちゃうよ〜。」
窓の下を眺めながらシャワーしたあと随分長く鏡の前から離れないヌナを急かす。
俺は特に準備もないし、ただ着替えただけで
あとはあいつが来るのと、ヌナの用意を待つだけだった。
A「ね!こっちとこっち、どっちがいい?」
黒いワンピースと、深いグリーンのワンピースを両手に聞いてくる。
JK「うーん、どっちも凄く似合う。どっちも可愛い。だけどグリーンかな〜?」
A「グリーンだね!私もこっちの方がお気に入り!あと何分!?」
JK「あと10分もないよ、」
テーブルの上のヌナの携帯が鳴る。
A「もう着いたのかな!?ジョングク〜出て〜!」
そう言って急いで服を着替えに行くヌナの指示通り、テーブルに向かう。
画面に出てる名前に、感じたことの無い気分になる。
俺が出たらどんな嫌な声を出すんだろう。
ワクワクするような、怖さ。
JK「もしもし。」
JM「もしもし?A…じゃ、ないね…」
JK「こんばんは!今、ヌナがまだ時間かかってて。もう少し待ってて下さい、」
JM「そう…。Aに伝えといて。待たされるのは嫌いだから時間は守れ、って。」
久しぶりに話したけど、全く変わってない。
いつ聞いても、好きじゃない声。
いつ接しても、好きじゃない性格。
本当に、ヌナはこいつのどこがいいんだろ?
JK「じゃあこれからはそっちが30分遅れて到着するように動いて下さい!待たなくて済むように!!」
JM「は?なんで僕が」
JK「今日の約束は7時15分に変更します!」
そのまま電話を切ってやる。
A「ジミンなんて〜?」
JK「……15分遅れるって。」
そう言ってにっこり笑う
A「あ、そうなの?なんで?」
JK「もう少し姉弟でゆっくりしてて〜だって。ふふ〜」
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王様じゃんぷ(プロフ) - BtJuminaさん» ありがとうございます。JKボスを忘れないで待ってて下さい😜最終章でお待ちしてます! (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 凛さん» 希望とは…はて?笑。ファイナルで待ってます。先に謝ります!ずっともれなくこのお話らしく…辛くてごめんなさい😛最後に、いつも本当に有り難うございます😭 (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - maiさん» もぎ取るって笑いました🤣全力応援…(涙)是非懲りずにラストまでかまって下さい。待ってます! (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 7neanooonさん» 一途じゃないのに一途。笑。まさにその通りです。ファイナルで待ってます(‐人‐) (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - nnonnoさん» アアア…こんな辛い話。笑。最後までお付き合い宜しくお願い致します😭 (2022年12月1日 18時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:王様じゃんぷ | 作成日時:2022年10月16日 12時