86 治さなきゃ。 ページ45
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「ただいま帰りました…と」
ジョングクくんが早く早く早くって言うからダッシュで帰って、コートを脱ぐ。
「ジョングクくーん。帰ったよぉ。体調ど？」
「…体痛いです…Aさんめっちゃ早かったっすね」ってベッドに転がりながら携帯を触ってる。急かしたくせに、待ってなかった様な顔をした。
…素直じゃない。この性格は…昔から。
ちょっと難しいお年頃だったから………じゃ、ないと知る。ちょっと屈折してるとこがあるのは、大人になっても同じ。
それが、ジョングクくん。
可愛くない。
そーゆーところ、すっごく可愛い。
「一人じゃ寂しかったでしょ〜、」
って。言ってみる。
JK「まあ。慣れてるんで」
なんて。携帯いじりながらそっけなく返ってくる。
買ってきた氷枕で、寝たり起きたりを繰り返したジョングクくん。
夜になって、シャワーを借りる。パジャマの上に綺麗に畳まれたシームレスのそれ……。めっちゃスマートに洗って、何も言わずに置かれてる。
…素敵だ。
シャワーから出たら、ちょっとまたしんどくなっちゃってるジョングクくんのベッドに座る。
JK「ハァ……頭イッタ………」
「熱、はかろっか…」
布団を目の下までかぶったジョングクくんが目だけを出してジー…っと私を見る。ジョングクくんがしてくれた様に布団の中に手を入れて、首に手の甲を当てた。べったり、汗ばんだ首。
JK「あつい？」
「うん。あついよ。熱、はかって」
JK「俺がしたみたいに。してくんないの？」
「出来ないよ。後ろにまわれない。ジョングクくんの背中の方がおっきいから」
JK「……つまんな」
ちょっと笑いながら脇に体温計を挟む。
「その変わり、体拭こうか？」
JK「…本気？」
「どこをどう拭くのかわからんけど。」
JK「首。」
タオルをバスルームに取りに行って、お湯で濡らして絞る。戻ってきたらピピ！と体温計が鳴ったから、ジョングクくんの握った体温計を二人で覗きこむ。
……38.1。
「うどん、食べられる？頓服飲もうよ」
腰あたりまで布団をずらしたジョングクくんが
首を横に振る。
黙って、首にタオルを当てた。
「何か食べなきゃ。食べて飲んだら楽になるよ？」
JK「だけど、治るじゃん」
「治さなきゃ」
首にタオルを当てて優しく撫でる。
猫みたいに目を細めた。
JK「治ったら、一緒に寝てくれない」
「でも治せば映画とか。お出かけ出来るよ？」
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なったん(プロフ) - もぅ今の私の楽しみはこの小説だけといっで過言ではないですー❤️ずっと見てたい❣️ (11月2日 10時) (
レス) id: e129d7fe16 (このIDを非表示/違反報告)
キャベツ(プロフ) - この二人ずっとみてたい〜✨ (11月2日 8時) (レス) @page50 id: 16a26e8c98 (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin(プロフ) - JKも先輩も徐々に素直になってきている感じが…良すぎて震える (11月1日 23時) (レス) @page50 id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
ミユ(プロフ) - ヤーほんと最高。もどかしくてたまらない！ (10月30日 22時) (レス) @page47 id: 5b72a5cd90 (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - あぁぁ愛しのモブ。バレてるとも知らずに。。不器用ＪＫよ、愛おしさ爆発します。 (10月29日 21時) (レス) @page45 id: 4721f14244 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2023年10月15日 20時
