74 帰りの車の中 ページ30
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ムス。としたジョングクくんが手に持つお皿を奪ってシンクに積み重ねる。
「洗う！」
JK「いいから。まだ動き回らないで」
怒っているのに、あったかいホットミルクを入れてくれた。砂糖がたっぷりですっごく甘いやつ…
牛乳はあんまり好きじゃないのに、好きになりそうだ。って思った。
ジョングクくんの雑炊は、体の芯まであたたまる、すごく熱いちょっと濃い、出汁のきいた雑炊で。
初めて食べた味。誰にも出せないような味だった。
「そろそろ…」
不機嫌なジョングクくんを横目に身支度をした。「お世話になりました…」と言ったら、短い溜め息を吐いて立ち上がる。
二人で部屋を出る。鍵をきちんとしめて、私の小さなポーチをスルッと奪った。
JK「持ちます」
「持てるよぉ、」
JK「持ちます」
こんなに小さいポーチなのに駐車場まで持ってくれる。そんな人は初めてだ。
「ね、昨日熱何度あった？」
JK「39.7。こっちですよ」
おっきな黒い車。
「そんなに熱あったか…」
その助手席のドアをあけてくれる。
JK「閉めますね、」
大きくて、乗り込みにくい。乗り心地は良い、助手席。運転席側にまわって乗り込む姿を眺める
「あのまま寝た？」
JK「あのままって？あ、住所言って」
住所を言ったら、ナビが私の家に切り替わる
「だからその、ジョングクくんにもたれて…あのまま」
JK「寝てたっすよ。ここから25分…か」
シートベルトをガチャンと締める
JK「寝転がらせてトントンして、離れたくないって言うから抱き締めてー」
「ウっソ！！」
JK「ハハッ、ウソ」
ゆっくり、車が動き出す。
JK「苦しそうに寝てました」
「ジョングクくん寝た！？」
「んー…朝方ちょっと」
…ごめんねと、ありがとうを言いかけて辞める。
それ以外の言葉を探して黙りこんだ
「今日はゆっくり寝てね。今度ホソクさんのお店行こっか！」
JK「……まあいっすよ。付き合います」
片手をハンドルに乗せて、片手を肘おきに置いたジョングクくんの口元が、可愛らしく上がる。
「また連絡するね」
JK「いつ？」
「だからぁ、また。だよ」
JK「…っすよね。また、か…」
月曜日の、お昼の街。助手席の景色。
本当はまだ少し、体が重い。
元気だけど、すっかり元気なフリをした。
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なったん(プロフ) - もぅ今の私の楽しみはこの小説だけといっで過言ではないですー❤️ずっと見てたい❣️ (11月2日 10時) (
レス) id: e129d7fe16 (このIDを非表示/違反報告)
キャベツ(プロフ) - この二人ずっとみてたい〜✨ (11月2日 8時) (レス) @page50 id: 16a26e8c98 (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin(プロフ) - JKも先輩も徐々に素直になってきている感じが…良すぎて震える (11月1日 23時) (レス) @page50 id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
ミユ(プロフ) - ヤーほんと最高。もどかしくてたまらない！ (10月30日 22時) (レス) @page47 id: 5b72a5cd90 (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - あぁぁ愛しのモブ。バレてるとも知らずに。。不器用ＪＫよ、愛おしさ爆発します。 (10月29日 21時) (レス) @page45 id: 4721f14244 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2023年10月15日 20時
