86 …嘘なんかじゃ ページ36
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公園について、刈り込まれた雑草が伸びた端っこのベンチに目をやる。
「ベンチ、あった。座ろう」
自然と手が離されて、ちょっと残念な気持ちになりながらベンチに腰掛ける。 あんまりくっついて座るのも出来ないけど、離れて座るのも嫌だと思った。
だけど、人一人分あけて座る私は意気地無し。
「めっちゃ離れて座るじゃん」
そう言ってヒョイと私に近づいて座り直すジミンに、ドキドキして、体がこわばる。足と足が触れ合いそうなくらい近い。やばい、ドキドキして…死にそう。
期待と自惚れを抱きながら好きな人と接するのは、明確な片思いの時とは…随分違って、今まで以上にやばい。
「Aのジュースっと…」
何食わぬ顔でビニール袋を覗き込んで、私のジュースを取り出すジミン。
「はい。…あ、チョコも食べる？」
「食べる…」
「どうぞ」
触れるスレスレの膝が、どうぞの拍子に私に当たる。ドキンと胸が鳴って、当たったままの足が震えそう…
ありがとうって受け止って、ふぅっと深呼吸……きずかれないようにそぉっと、足を離した。
緊張をほぐすためチョコを３つ一気に口に放り込む。
「………やば、イッキにいく？一つづつ味わうのがチョコじゃないの」
「３つ食べると、生き返るから」
ドキドキして死にそうなの。モグモグして、ごっくんと飲み込んでジュースもガブガブ流し込む。
「え、低血糖で死にかけてた？」
「だいじょぶ、生き返ってきた」
かわいらしさなんて、保てる訳がない。
「ブランコあるよ、してきなよ？」
「えっ、ブランコ」
「スカートでブランコしてきて。クフ、フハハ」
意地悪に男子っぽくちょけて、「見とくから」って笑うジミン
「もぉ。さいてー」
ギリッと睨んでグーを作る。パンチするポーズをしたら、あの二人みたいに腕を出してくれるかなって思った。だから、思いっきり殴る準備をしたのに…作ったグーを手のひらで包まれる
「怒ってる、かわいい…」
………力を込めた手が、ギュゥッとジミンに握られた。や、やばいやばいやばい。心も握られたみたいに熱い。
やっぱり、やっぱりジミンは全部こわいくらいに別次元だよ…
可愛いって言った声も、可愛いって言った顔も、私のグーを握った手も、今絡んでるお互いの視線も。
ああ…………もう、
好き…、大好きだよ、ジミン。
「そんなに真っ直ぐに見つめないで」
「…なんで。見つめると何が駄目なの？」
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あこ(プロフ) - 更新楽しみです。幸せになって欲しい💜でもジョングクくんの気持ちを思うと、とっても切ないっす。後輩グクくんのこの口調本当に好きです！ (6月24日 22時) (
レス) @page50 id: f9201ba0de (このIDを非表示/違反報告)
ミユ(プロフ) - 最高です〜🥲💓もう毎回この更新がどれほど楽しみか。 (6月24日 17時) (レス) @page46 id: 8a771334e8 (このIDを非表示/違反報告)
ジュジュ(プロフ) - 最高！最高！さいこーーー❤️甘くなってきたー❤️甘くなってきた！最高❤️また焦らされたい気持ちもあるのでもう一度読み返してきます☺️本当にありがとうございます🙏 (6月22日 22時) (レス) id: d11b49f217 (このIDを非表示/違反報告)
myco - 作者様初めまして。ドキドキとキュンキュンと幸せな時間をいただきありがとうございます♡これからも更新楽しみにしてます (6月22日 21時) (レス) @page46 id: a0d3d6e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
BtJumina(プロフ) - なんと幸せをくれるんでしょ❤️作者様永遠に幸せです (6月22日 10時) (レス) @page45 id: 747469af63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2023年6月9日 18時
