85 …僕の気持ちが ページ35
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買ってくれたジュースとチョコ。それを入れた袋をぷらぷらさせながらコンビニを出るジミン。
「さてと。公園に行きましょう」
「うん!!」
「どっちだ?」
「あっち!!」
「よく知ってんね」
「まあね」
「行った事あんの」
「…まあ、ね」
…実は行った事がある。ジュンギと部活の帰りに。
「ジミンは?」
「無いよ。公園なんて何しにいくの」
「…だよね。だよ」
「答えて」
「え…?」
「公園なんて、何しに行くの」
高校生が公園に行く理由なんて、時間を潰す場所に使うか、友達と恋バナするか、彼氏と何でも無い時間を過ごすか、そんくらいしか無い。
答えに迷っているとジミンがシラケた声で続ける
「もしかしてお前元カレと行ったんじゃないの」
ジーッと私を見たジミン。
……ごくり、唾を飲み込む。隠す?言う?どうする?
……言ったら、ひょっとして焼きもち妬…く?でも私なら、知りたくない。いや、知りたい。ううん、知りたくない。
また答えに迷っていると
「図星って顔して黙るの?」
「行ってない。元カレとなんて」
ハッキリと言い放つ。私が出した答えに疑いをかけた瞳がまだジーッと私を見つめた。顔に出るな…出るな出るな出るな!
ンフフ…って口元が薄く笑う。次は赤くなるな赤くなるなって、言い聞かせた。「行ってない」って私の言葉をオウム返ししたから、小さく顔を縦に振る。
「…わかんない。お前は演技が上手だし僕をその気にさせるのが上手だから」
そう言いながら、ご機嫌に歩き出すジミンに
「その気にって…なによっ!」
繋いだ腕をグンッと引っ張ると、フハハって笑ったジミンがよろける素振りをする。すぐさま仕返しみたいに、グンッと私の腕を引き寄せるから、体がジミンに当たって、私は本当によろけた。
「もう、ジミン!危ないよっ!転けるじゃん」
「こけろよ、ジョングガより僕の方がうまく支えてやるから」
…………んもっ…
どんどん、膨らんだ。想いが、片方だけじゃなくなっていく、そんな気持ちがどんどん膨らんでジミンの発する言葉が私を締め付けて体中が熱っぽい
「公園行かないの〜?」
足を動かす事を忘れてた自分にハッとする
「ほら、早く。行くよ」
嘘じゃない笑顔で私の手を握って歩く。今までみたいに苦しくない、凄く幸せな胸のいたみ。
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あこ(プロフ) - 更新楽しみです。幸せになって欲しい💜でもジョングクくんの気持ちを思うと、とっても切ないっす。後輩グクくんのこの口調本当に好きです! (6月24日 22時) (レス) @page50 id: f9201ba0de (このIDを非表示/違反報告)
ミユ(プロフ) - 最高です〜🥲💓もう毎回この更新がどれほど楽しみか。 (6月24日 17時) (レス) @page46 id: 8a771334e8 (このIDを非表示/違反報告)
ジュジュ(プロフ) - 最高!最高!さいこーーー❤️甘くなってきたー❤️甘くなってきた!最高❤️また焦らされたい気持ちもあるのでもう一度読み返してきます☺️本当にありがとうございます🙏 (6月22日 22時) (レス) id: d11b49f217 (このIDを非表示/違反報告)
myco - 作者様初めまして。ドキドキとキュンキュンと幸せな時間をいただきありがとうございます♡これからも更新楽しみにしてます (6月22日 21時) (レス) @page46 id: a0d3d6e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
BtJumina(プロフ) - なんと幸せをくれるんでしょ❤️作者様永遠に幸せです (6月22日 10時) (レス) @page45 id: 747469af63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:王様じゃんぷ | 作成日時:2023年6月9日 18時