うその帰り道 2《JM》

73 そこ食い付く ページ23

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学祭の準備も進んで、放課後。一人で帰る、帰り道。

ジミンといるとあの二人も加わって、帰り道は本当に私にとって凄く楽しい時間だったんだと痛感した。


肩を落として、とぼとぼ歩く。




「Aさん！！」

……ジョングクくん

「ジミナ居ないから、今日は三人で仲良く帰れるね？」
「ですね！たまには、いっすね！」


テヒョンくん…


「ヒョンが居ないとそんなに笑顔なくなるんすか？重症っすね、重症」
「こじらせてる女子は何だか弱々しくて可愛いねぇ〜」


いつも通り、隣を歩く二人


「さっきジミナに連絡したら、明日は学校くるってー」
「良かったっすね！Aさん！」

「………うん」


優しい。二人は本当に優しい…。お昼の事を必死に洗い流してくれようとしてるのが、わかる。


「あ。Aさんの妹ってめっちゃ歳離れてんすね」
「…うん、小２。ませてるでしょ」
「可愛いっす。約束したんで、彼氏としてお邪魔しないと」
「彼氏じゃないって言ってるのに」


「オンマもAさんのオンマって感じで、あったかい人ですね。唐揚げサイコーだったし」
「ジョングクくんの事、すっごく気に入ってたよ」
「ほんとに？彼氏として認められた？」
「違うって言ってんのにね？」

「いいっすよ、僕彼女居ないし。Aさんも彼氏居ないし。もしかすると先は…わかんないんだし」
「…えぇ？あはは、先ってなに」
「わっかんないっすよ〜」

ジョングクくんが私を見て意地悪に笑った。





「…………ねえ。ずっと思ってたんだけどさ」


テヒョンくんが足を止めて首を傾げる。


「ジョングガって、Aちゃんのこと、好きなの？」



「「ぶッ！！」」

「ヒョン、何言い出すの、んなわけ」
「どこをどう見てんなこと思うのよ！？」

「ん〜。ここ最近の、二人の雰囲気とか？今の、会話とか」

ひょうひょうとした顔で話すテヒョンくんが「それに昨日のジミナとグガのやりとりとかも…」って独り言みたいに呟いた。




「もしもジョングガとジミナが三角関係にでもなっちゃったら、ぼくはどうすれば…？どっちを？って思ったんだけど」
「いや思わなくていいよテヒョンくん。んな事」
「どっちが似合うかなー…？って…」

「どっちが似合うと思ったんすか」


え。ジョングクくん、そこ、食い付く？ジョングクくんが真顔でテヒョンくんを見つめた


「ん〜、ジョングガかな。だって仲いいし」
「ま、そっすよね」


当然と言った様子のジョングクくん。


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