07 ５℃。旅一日目 ページ7
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それよりさっきから
ちょっと温度上げすぎたな……って思ってる。
キムチ味…暑くて仕方ねぇ。
チラっとキッチンに目をやると
額に汗をかいて
黒い前髪がペタリとおでこにへばりついてる。
「暑くね？」
「何度上げたの？」
「５℃」
「はい！？ばかなの？！上げすぎよ！！早く下げて！！？」
「指図すんな」
腰をあげて
リモコンを手にとる。
「早く下げて」
言われなくても下げるっての！！！！
俺にしか出来ねーんだから！！
「５度も一気に上げるとか呆れる、普通だいたい2度づつくらいじゃない？それを５！？」
ブツブツうっせぇし暑いし
イライラして爆発しそう……………
「お前それ以上喋ると暖房消すぞ！！！」
「消したらそっちも凍死するわよ」
「俺のテリトリーの暖房使わせてもらってんだから黙れ」
「私のカップ麺。私のテリトリーのキッチンでしか調理出来ない。凍死か餓死か、どっちかね」
俺は今、この女に
さっき、窓から見下ろした
雪の中とぼとぼ歩くちょっと綺麗な
いや、結構綺麗なこの女に、
一瞬の揺らぎで情けをかけた事を
もの凄くもの凄く、後悔している。
もしかしたら、
もしかしたら、一夜の過ち、
この綺麗な黒い髪に触れる夜が
あったりするかもなんて頭をよぎった男の性を
そんな自分を、…殴りてぇ。
「で。何度下げたの」
「５℃」
「大ばかなの………！？ねぇ、寒いから５度あげて、暑くて今また５度下げたらまた寒くなるじゃない！！！なんで2度づつっていう微調整が出来ないわけ！？！？」
ブチンと毛細血管の1本が
確実にこめかみあたりでキレる
「お前が自分で調整しろ！！！入ってこい！！！お前の境界線は守る、だけどだ、今後一切俺を動かす事を禁止する！！」
毛細血管が声を張り上げた事により
更に2本はキレる、
「その時だけお前の境界線は無しだ！！ティッシュも暖房も自分で動け！！！」
ふぅ。
「なにそれ。ラッキ」
勝手にしろ。
「二度と俺を動かすな。……わかったか」
「りょーかい」
俺はこの時、気付いて…なかった。
俺にだけどうあがいても入れないテリトリーの存在が
この先の俺を苦しめる事を……
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王様じゃんぷ(プロフ) - 凛さん» ジオン仲良くやってるみたいで良かったですね笑。こちらの二人もサクサク進めて参りますφ(..) (2023年5月6日 16時) (
レス) @page22 id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - まさかのパクジオン登場🙈嬉 綺麗で少し強気な女に振り回されるミンユンギまじでまじで最高です (2023年5月5日 0時) (レス) @page18 id: f825413662 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - ukinさん» ありがとうございます(;o;)全部のお話を早急に完結させたいと思っております！🏃 (2023年5月4日 21時) (レス) @page18 id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
ukin(プロフ) - なんかありそうな予感……!!ユンギメインのお話待ってました〜七日間シリーズ大好きです😍 (2023年5月4日 1時) (レス) @page14 id: 7c7d745906 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - BtJuminaさん» わーありがとうございます！七日間の旅へ、どうぞ〜💗 (2023年4月30日 10時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2023年4月28日 20時
