39 名前。旅三日目 ページ39
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朝になると、ランタンのロウソクは消えていて停電がどうなったのかは不明だった。窓の外は明るいけど、変わらず雪が舞ってる。
寝返りをうたなかったのか…背中を向けたまま目を開く。背後しか気にならないから、ゆっくり布団の中で回転してみる。
……こっち向いて、寝てる
寝返りうたなかったのかって思ったけど、境界線にされたブランケットは綺麗になくなってて足元で団子になってる。
湯タンポみたいなクッションは枕の位置まで飛ばされてた。
ダブルベッドは、今の俺達には狭くて近すぎる。
だけどベッドで同じ朝を迎える男女にしては距離があった。
何の息ひとつ立てずに、綺麗な顔で眠ってる…
顔にかかった黒髪をすくいたくなる。
自然に手が伸びて、優しくすくって耳にかけると、ピクリと眉間が動いた。
急いで手をひっこめて、布団をかぶって背を向ける…
………起きた？
もう一度ゆっくり回転すると、変わらない綺麗な寝顔があった。布団にもぐりながらジー…っと見つめる。
動かない、綺麗な寝顔。ずっとこの同じ布団でぬくぬくしていたい様な、起きて欲しい様な…不思議な感情。
白くて細い手が、俺との間に転がってる。ぐっすり寝てるのをいい事に、手をそっと握ってみた。
あったけぇ………
「……おはよ」
っ、！！！！！！
急いで手を布団の中に突っ込んで背中を向けてギュッと丸くなる
ガサゴソが向こうにも絶対に伝わっただろうけど、背中を向けて固まった。
「………おはよ…？」
「ン………んぁ、ああもう朝か…！良く寝たなぁ〜」
白々しく仰向けで伸びをする。チラっと横目で見るとこっち向いたまま布団にもぐり込んでる
「俺は今起きた。たった今。起きたぞ」
「ン…じゃ…夢かな…手、握られた気がした」
「っ、変な夢…見てんじゃ…ねぇよ…」
「……違ったか」
夢じゃない。って言ったらどんな言葉が返ってきた？
眠そうな朝の声は布団の中で半分こもってて、まだまだ夢の中みたいだ。
目を瞑って動かないその顔を眺める。嘘の伸びをした腕が掛け布団を動かした。ゆっくり夜が明けるみたいに、心拍数が上がるのがわかる。
雪の降る音が聞こえそうなくらい静かな朝。
「………ユンギの手の感触だった気がしたのに」
ドクッ…
変わらず間にある、手を見つめる
「………こんな、感触？」
「…うん」
手を握ると薄く目が開く
「おはよ……A」
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王様じゃんぷ(プロフ) - 凛さん» ジオン仲良くやってるみたいで良かったですね笑。こちらの二人もサクサク進めて参りますφ(..) (2023年5月6日 16時) (
レス) @page22 id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - まさかのパクジオン登場🙈嬉 綺麗で少し強気な女に振り回されるミンユンギまじでまじで最高です (2023年5月5日 0時) (レス) @page18 id: f825413662 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - ukinさん» ありがとうございます(;o;)全部のお話を早急に完結させたいと思っております！🏃 (2023年5月4日 21時) (レス) @page18 id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
ukin(プロフ) - なんかありそうな予感……!!ユンギメインのお話待ってました〜七日間シリーズ大好きです😍 (2023年5月4日 1時) (レス) @page14 id: 7c7d745906 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - BtJuminaさん» わーありがとうございます！七日間の旅へ、どうぞ〜💗 (2023年4月30日 10時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2023年4月28日 20時
