36 左手。旅二日目 ページ36
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右手に懐中電灯、左手に購入品を持ったら、手が繋げなくなった。
…だる。
残念か？
残念ってなんだよ、階段危ねえなって意味！
「懐中電灯、…持てる？」
「うん、持てるよ？」
俺の右手があいた。だけど向こうの左手は懐中電灯が握られた。
「普通右手で持つだろ？懐中電灯」
「ああ、だね？」
右手に持ちかえた。俺のあいた右手とすぐそばの揺れる、左手。
「………………繋ぐ？」
他意はない。
雪がついた靴、停電中の階段、危な過ぎる。
「手？いい、大丈夫。こわくないよ」
断られた……
「ランタンって明るさ半端ないんだね、」
「………そうだな」
「おじさんのランタン凄かった」
「………そうだな」
「私達の部屋も、明るくなるね。安心だ」
「……そうだな」
懐中電灯、それがなきゃあんなに、か弱く俺を頼ってくるのに。今はもうなんか元気になってるし？
そこにランタンが加われば、停電なのに不便さだけ残って、こいつはますます俺に頼らなくなるんだろ？
“手、繋ぎたいときは繋ご？って言って下さい”
ジミンの言葉が頭をよぎって、懐中電灯を持つ二歩前を歩く左手を見つめた。
階段の一段目に足をかける背中を呼び止める
「んなぁ！」
「ん？」
振り向いて懐中電灯を顔面に向けられたから
「まぶしっ！！」
「わっ、ご、ごめん！」
目がくらんでギュッと目を瞑って、もう一度あけると目の前に近づいて来てた顔。えへへと笑いながら、ごめんごめんと言った。
「まぶしい…だろうが…！！」
「ごめんってば。大丈夫？」
上目遣いで覗き込まれたから、焦って階段めがけてスタスタ歩いた。あとを追っかけてきて、足元を照らす明かりが揺れる。
ジミン、俺。真っ暗でないと、理由がないと、言えね…
「早く、戻るぞ。体が冷える」
「あっ、待ってよ、先に行かないで」
そう言って階段を登る俺の腕を掴んできたから、一瞬止まって、ここだ！と声を張る
「繋ぐぞ！！！」
「は、…はい！！！」
命令口調で右手に力を入れて引っ張って階段を登る
「ちょっ、ゆっくり登ってよ！！！」
「はっ…」
「なんでそんなに焦って登るの？危ないじゃない」
ば〜か。
頭の中の俺がクスクス笑った。
照れてやんの〜。
「照れてねえから！！…ハッ…」
「………照れ…て？？」
「て…、違っ！！」
あーっ、もう！！
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王様じゃんぷ(プロフ) - 凛さん» ジオン仲良くやってるみたいで良かったですね笑。こちらの二人もサクサク進めて参りますφ(..) (2023年5月6日 16時) (
レス) @page22 id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - まさかのパクジオン登場🙈嬉 綺麗で少し強気な女に振り回されるミンユンギまじでまじで最高です (2023年5月5日 0時) (レス) @page18 id: f825413662 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - ukinさん» ありがとうございます(;o;)全部のお話を早急に完結させたいと思っております！🏃 (2023年5月4日 21時) (レス) @page18 id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
ukin(プロフ) - なんかありそうな予感……!!ユンギメインのお話待ってました〜七日間シリーズ大好きです😍 (2023年5月4日 1時) (レス) @page14 id: 7c7d745906 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - BtJuminaさん» わーありがとうございます！七日間の旅へ、どうぞ〜💗 (2023年4月30日 10時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2023年4月28日 20時
