34 行こ。旅二日目 ページ34
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「お前、オムライス食ったの」
「そうそう、オムライス食べた」
あれはなんだったの？
一緒に食べたかったんでしょ〜、
なんて言っちゃだめだ。また事態がややこしくなる。
よく考えて…
「…一緒に食べたかったね。ごめんね、お昼に帰れなくて」
どう。
背もたれにから体を起こして目をぱちぱちさせて私を見た。
だけどすぐに、目をそらして
「まあ…な。一個残ってるし、食うか」
両膝を叩いて立ち上がる。
「私はもう食べたよ」
「俺は昼からなんも食ってない」
持ってろ。って言って懐中電灯を渡される。だけど一歩踏み出したら振り返った。
「……。待てる？」
「待てるよっ、これあるし」
懐中電灯をアゴから顔に照らす。
「…ふはは、こっわ。黒髪で色白でそんな事したらまじで幽霊。呪われそー」
うるさいわ。
消えたキャンドルを持ってニコニコとキッチンに向かう。笑った顔はよく見えなかったけど何だか私も結構、嬉しくなる。
「って言うか、オムライス冷えてるよね、温めらんないね？」
「ほんと。すんげえ冷えてる…スープは鍋に移せば温められるか…」
キッチンから私に向けたものなのか独り言なのかわからない声が届く
「オムライスもう一度フライパンで温めるか？いや…カピカピ…」
「多分これからどんどん寒くなるよ」
「なあ」
「ん？」
「まだホテルの目の前の店、停電したけど…人居んのかな」
「どうだろ…」
キッチンからソファーに向かってきた。
「買いに行く？」
「なにを？」
「酒とか、カイロとか、湯タンポとか、なんか」
「あたたまるもの」
「そう。懐中電灯あるし」
「電池も必要だね」
「行くか！」
そう言って、手を出したから、右手に持つ懐中電灯を見つめた。立ち上がってそれを渡すと
「違うし。懐中電灯はお前が持ってろ」
「じゃあなに？」
手はそのままで、顔をそらして玄関を向いた。
「手。」
「手………」
「階段あぶねえし。…こわいだろ」
背中を向けてて、黒いふわふわした髪しか見えない。懐中電灯があっても…繋いでくれるのね、子供みたいに。
懐中電灯あるから、大丈夫。って言えば、きっとまた、ややこしくなるから。
だから私は手を握った。
だからなの？他意はない？
ないわよ。ちょっと、こわいし？だから。
だからなの。
アイドル様のご機嫌は、上々みたい…。
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王様じゃんぷ(プロフ) - 凛さん» ジオン仲良くやってるみたいで良かったですね笑。こちらの二人もサクサク進めて参りますφ(..) (2023年5月6日 16時) (
レス) @page22 id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - まさかのパクジオン登場🙈嬉 綺麗で少し強気な女に振り回されるミンユンギまじでまじで最高です (2023年5月5日 0時) (レス) @page18 id: f825413662 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - ukinさん» ありがとうございます(;o;)全部のお話を早急に完結させたいと思っております！🏃 (2023年5月4日 21時) (レス) @page18 id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
ukin(プロフ) - なんかありそうな予感……!!ユンギメインのお話待ってました〜七日間シリーズ大好きです😍 (2023年5月4日 1時) (レス) @page14 id: 7c7d745906 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - BtJuminaさん» わーありがとうございます！七日間の旅へ、どうぞ〜💗 (2023年4月30日 10時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2023年4月28日 20時
