03 言え。旅一日目 ページ3
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女を追い払って、部屋に入る。
外は雪。シャンシャンひらひら降る雪
…じゃなくゴォゴォ吹雪。
窓の外、夜空の下。真っ白い息を吐いて
キャリーを押しながらとぼとぼ歩く。
シュンと落とす肩に雪が積もりだしてる
窓をあけて、ため息をつく。
はぁ………
「おい！」
振り向いて見上げて
ぷいっ！とおおげさに怒った素振り。
また歩き出した頭に
一瞬で雪が積もりだす。
「おい！！」
もう、振り向かない。
窓を閉めて
ダウンジャケットを、見つめる…
急いでそれを掴んで、走り出す
止まらない、俺の足。
「おい。なぁ」
「何か？」
雪すご…。てかもう、前すら見えづら…
「…どこで寝んの」
「探します」
「今から？」
「部屋が、ありませんので！どこかの最低男のせいで！！」
「208。ベッドあいてる」
「……譲ってくれますか？」
部屋のカードキー。
ひらりと見せて舞った雪が、手に染みる。
「ばかなの？譲るかよ」
ニヤリと笑う
お願い…してみろ
「一緒に！？」
「それ以外方法あるか」
「嫌なんだけど？」
「俺もやだわ！」
「無理なんだけど！」
「俺も無理だよ！」
「譲ってよ！」
「譲るか！！」
「私の部屋だよ！」
「俺の部屋だ！」
睨み合いっこ。
男らしく、目に力を入れて、強く…睨む…
さ、さ、さみぃ…
凍死しそぅ………
もう、一旦…寒いし上がろっか？
って、言ってたまるか！！
上がらせてやるから、早く言え！！！
寒いからとりあえずお部屋に…って
上がらせて下さい…って、早く言え！！
「隙ありっ！」
カードキーを奪われて
走り出すその背中
待っ、待ておい！！
「待て、汚い女、てめー！！」
「先に汚いやり方したのは、どっち」
走りながら振り返る女
おっせー足…
おっせーくせに
つるりと滑ってこけそうになる
危っ！！
腕をめいっぱい引き寄せて、抱き締める
「っぶねー…」
こけるのは、……防げた
「っ…！！はっ、離し…て！」
抱き締めて赤くなる
至近距離に瞳を泳がせて
うつむく女の手から
カードキーを優しく、取り返す。
「俺の。なんだわ…」
赤くなってんじゃ、ねえよ
「返して…」
「俺の」
「離して……」
「ありがとう、言えねぇ？」
「最悪……」
「上がらせて下さい、だろ？」
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王様じゃんぷ(プロフ) - 凛さん» ジオン仲良くやってるみたいで良かったですね笑。こちらの二人もサクサク進めて参りますφ(..) (2023年5月6日 16時) (
レス) @page22 id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - まさかのパクジオン登場🙈嬉 綺麗で少し強気な女に振り回されるミンユンギまじでまじで最高です (2023年5月5日 0時) (レス) @page18 id: f825413662 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - ukinさん» ありがとうございます(;o;)全部のお話を早急に完結させたいと思っております！🏃 (2023年5月4日 21時) (レス) @page18 id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
ukin(プロフ) - なんかありそうな予感……!!ユンギメインのお話待ってました〜七日間シリーズ大好きです😍 (2023年5月4日 1時) (レス) @page14 id: 7c7d745906 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - BtJuminaさん» わーありがとうございます！七日間の旅へ、どうぞ〜💗 (2023年4月30日 10時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2023年4月28日 20時
