11 暗闇。旅一日目 ページ11
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「別に真っ暗でも襲ったりしねーぞ」
「暗いの苦手なの」
「へぇ。」
じゃ、真っ暗にしてやる。
ーパチンー
「やっ………！！辞めて、消さ……つけて！つけ…」
「ふっ、真っ暗」
真っ暗になったら、静かになった。
窓の外の景色は、暗い夜空と一面の白。
ポツリポツリ街灯の光りが見えて
もう吹雪は過ぎて、優しい花びらみたいな雪が
静かに夜通し、この街に積もり続ける。
やば……
雪景色ってなんでこんなに綺麗なんだろ…
静かだと、雪の降る音が
聴こえてきそう。
溶けて失くなる雪と
積もり続ける、雪。
どんなに積もっても
太陽を前にすれば、儚く溶ける
抵抗しても、叶わない、溶けて消えるだけ。
だから俺はこの場所を選んだんだ。
静かになった部屋に、震えた声
「……やめ…て」
「ふははっ、怖かったか…？襲われると思ったろ、電気消すと外の雪景色めちゃめちゃ綺麗……って…」
意地悪に笑いながら、パチンと電気をつけて
ベッドに目を移した俺は言葉を飲み込む
床にしゃがみこんで体を丸めて震える肩。
………なんで
「消さないでって…言ったでしょ……」
そんなに
「苦手って言ったのに酷い…！」
「そんなに怖がるって思っ…」
「怖いの！！暗闇は…怖い……」
自分で自分の肩をギュッと抱き締めて
ポロポロと涙が溢れてる
「……まじで、悪い…ご」
「暗所恐怖症…」
暗所…恐怖症……？
ベッドの横でカタカタ震えるその姿に
ゆっくり近づく
テリトリー？
関係ねぇ
「つけたから…！もう消さない。ぜってー消さないから」
「怖いの…暗闇になるとどこかに消えてしまいそうで…怖くて堪らない…」
震えた肩に手を当てて
しゃがみこんで、覗き込む顔は
ポロポロ、ネジが外れたみたいに
子供みたいな涙を流し続ける
「消えるわけねーだろ、」
「そんな風に思えて、震えが止まらなくなる」
背中を撫でる
「悪い……ちょっと驚ろかしてやろうとしたら…窓の外が綺麗で…」
「こっちこそ、ごめんね。こんなの大げさ…」
背中を撫でると震えが徐々に消えるから
その腕に力を加えて引き寄せようと…
体を近づける
「………ごめん」
その体を、両手で突き放した
「………入って…こないで？」
………ごめん
「真っ暗な中見える景色が綺麗だって思えるあなたの心は凄く素敵じゃん」
「………」
「私はそう思えない。価値観全部真逆だね」
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王様じゃんぷ(プロフ) - 凛さん» ジオン仲良くやってるみたいで良かったですね笑。こちらの二人もサクサク進めて参りますφ(..) (2023年5月6日 16時) (
レス) @page22 id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - まさかのパクジオン登場🙈嬉 綺麗で少し強気な女に振り回されるミンユンギまじでまじで最高です (2023年5月5日 0時) (レス) @page18 id: f825413662 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - ukinさん» ありがとうございます(;o;)全部のお話を早急に完結させたいと思っております！🏃 (2023年5月4日 21時) (レス) @page18 id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
ukin(プロフ) - なんかありそうな予感……!!ユンギメインのお話待ってました〜七日間シリーズ大好きです😍 (2023年5月4日 1時) (レス) @page14 id: 7c7d745906 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - BtJuminaさん» わーありがとうございます！七日間の旅へ、どうぞ〜💗 (2023年4月30日 10時) (レス) id: fe65893bde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2023年4月28日 20時
